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NBA

去就が注目されるマルク・ガソルの行き先はボストン、LA、それとも…「王座を勝ち取るチームの手助けがしたい」

秋山裕之

2020.11.15

完全FAとなったガソルは、優勝候補でのプレーを希望しているという。(C)Getty Images

完全FAとなったガソルは、優勝候補でのプレーを希望しているという。(C)Getty Images

 11月20日(日本時間21日、日付は以下同)からスタートするFA(フリーエージェント)との交渉解禁まで、あと1週間を切った。2020-21シーズンは約1か月後となる12月22日の開幕とほとんど日がないため、解禁と同時に多くの選手が再契約、または移籍するというニュースが流れてくることだろう。

 FA選手のなかには、出場時間の増加と成長を求めて移籍、あるいは所属チームとの再契約を望む選手もいれば、優勝の機会を手にするべく、強豪チームへ加入するケースもある。2019年の覇者トロント・ラプターズは、フレッド・ヴァンブリート、サージ・イバカ、マルク・ガソルの主力3選手のほか、クリス・ブーシェやロンデイ・ホリス・ジェファーソンも完全FAとなるため、開幕前にロースターが大幅に入れ替わる可能性がありそうだ。

 特にヴァンブリートとイバカは複数チームからオファーが届き、そのなかには高額年俸の複数年契約を提示する球団も出てくると予想されるため、ラプターズを退団する確率は五分五分と言ったところか。そしてキャリア12年目を終えた35歳のガソルについても、移籍の可能性があることは否定できない。
 
 昨季のガソルは平均26.4分の出場で7.5点、6.3リバウンドと、個人スタッツは軒並みキャリアワーストに終わった。かつては211㎝・115㎏の恵まれた体格に得点・リバウンド・アシストと3拍子が揃った能力を備え、2013年に最優秀守備選手賞を獲得したほか、オールスター選出3度、オールNBAチーム選出2度、オールディフェンシブチームにも選出されること1度。ラプターズの球団初優勝を支えた頼れるベテランビッグマンだったが、今や衰えが顕著になっている。

 9月末にはFCバルセロナのコーチ、サルナス・ヤシケビシャス(元インディアナ・ペイサーズほか)が「我々はまだ彼(ガソル)と話してはいない。でも急いだりはしないよ。もし彼と契約するチャンスがあるならば、我々は狙うつもりだ」と話したことで“古巣へ復帰か?”という噂も流れた。もっとも、この報道にラプターズの番記者を務めるジョシュ・ローエンバーグは、ラプターズとリーグの複数の情報筋がその噂を認めなかったと報道。さらに兄のパウ・ガソル(無所属)も「マルクと僕がバルサだって?それはフェイクニュースだ」と否定しており、来季もNBAでプレーすることが予想されている。
 
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