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新天地デビューのウエストブルックが開幕戦に意気込み「先制パンチを浴びせる最初のチームになりたい」

秋山裕之

2020.12.20

ウィザーズデビューを飾ったウエストブルックは17分の出場で8得点、7リバウンド、3アシストを記録した。(C)Getty Images

「彼は勝利することを気にかけている。スタッツは関係ない。正しいプレーをするだけだ」

 ワシントン・ウィザーズのスコット・ブルックス・ヘッドコーチ(HC)は12月19日(日本時間20日、日付は以下同)に行なわれたデトロイト・ピストンズとのプレシーズン最終戦に99-96で勝利後、初出場を飾ったラッセル・ウエストブルックをそう評した。

 ウィザーズはウエストブルックにブラッドリー・ビール、デニ・アブディヤ、アンソニー・ギル、トーマス・ブライアントをスターターとして起用。試合はビールの先取点からスタートし、点を積み重ねていった。

 ウエストブルックは第1クォーター残り2分17秒に左エルボーエリアからドライブでリング下まで持ち込みレイアップを決めて初得点。その後もジャンパーを2本連続で放り込むなど約17分の出場で8得点、7リバウンド、3アシストを記録し勝利に貢献した。

 この日はブライアントがゲームハイの22得点に7リバウンド、ビールが15得点、5アシスト、ロビン・ロペスが13得点、ハウル・ネトが10得点、アブディヤが9得点、10リバウンド、3スティール、トロイ・ブラウンJr.が9得点、3スティールを残した。

 前半途中にはウエストブルック、ネト、イシュ・スミスの3ガードにベルターンス、ロペス、その後ベルターンスに代えてブラウンJr.を送り込む布陣で戦うなどレギュラーシーズンに向けた選手起用を試していた。
 
 第2クォーター終盤にウエストブルック、ビール、アブディヤ、ベルターンス、ブライアントというこの日のベストメンバーを送り出すと、実況は「(このメンバーは)今シーズンのクロージング・ラインナップになるかもしれませんね」と話している。開幕戦に向けたローテーションを形にしようとしていたのだろう。

 ブルックスHCは先発スモールフォワードが誰になるか明言は避けたものの、アブディヤについては「間違いない。いつかスターターになれるように取り組んでいる。……それが水曜の夜(開幕戦)になるかもしれないね」と先発起用を示唆する発言も。

 今季ウィザーズのリーダー役を務めるウエストブルックは、23日に迫ったフィラデルフィア・セブンティシクサーズとのレギュラーシーズン開幕戦に向けて「俺たちが自分たちのやるべきことをハイレベルでこなせば、相手はアジャストしなければならないだろう。俺たちが相手に先制パンチを浴びせる最初のチームになりたいね」と意気込んでいる。

 自身にとって3チーム目、イースタン・カンファレンスのチームでは初のシーズンに挑むウエストブルック。キャリア13年目の今季、32歳の万能ガードがどんなプレーを見せてくれるのか楽しみだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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