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NBA

八村塁を欠くウィザーズは開幕戦黒星発進…新加入のウエストブルックは“球団初の偉業”も「まだ十分じゃない」

秋山裕之

2020.12.24

シクサーズとの今季初戦に臨んだウィザーズ。新加入のウエストブルックはトリプルダブルの活躍も、終盤に逆転を許し黒星スタートとなった。(C)Getty images

シクサーズとの今季初戦に臨んだウィザーズ。新加入のウエストブルックはトリプルダブルの活躍も、終盤に逆転を許し黒星スタートとなった。(C)Getty images

 12月23日(日本時間24日、日付は以下同)、ワシントン・ウィザーズは敵地ウェルズ・ファーゴ・センターへと乗り込み、フィラデルフィア・セブンティシクサーズとのシーズン開幕戦に臨んだ。

 流行性角結膜炎のため約3週間にわたって八村塁を欠くウィザーズは、バックコートにラッセル・ウエストブルックとブラッドリー・ビール、フロントコートにはアイザック・ボンガ、新人デニ・アブディヤ、トーマス・ブライアントという布陣でスタート。対するシクサーズはジョエル・エンビード、ベン・シモンズのオールスターデュオにトバイアス・ハリス、新加入のダニー・グリーンとセス・カリーの5人でスターターを組んだ。

 序盤はホームのシクサーズがショットに苦しむ一方、ウィザーズはウエストブルックのディフェンシブ・リバウンドからファーストブレイクに持ち込む展開を作って優位に進める。だが第1クォーター終盤、シクサーズはセカンドユニットの投入で流れを変え、10連続得点をあげて逆転に成功する。
 
 ウィザーズはウエストブルックとビールのどちらかをコートに残すラインナップを敷き、ウエストブルックがコートにいる時間帯ではプレシーズンゲームと同様にイシュ・スミス、ハウル・ネトを起用する3ガード制を採用。その周囲をダービス・ベルターンスやトロイ・ブラウンJr.、ロビン・ロペスが固めて速い展開に持ち込むゲームを見せていた。

 しかし第2クォーターはシェイク・ミルトンやタイリース・マキシー、マイク・スコットらシクサーズのセカンドユニットが引き続き加点。カリーとエンビードの長距離砲も決まって、残り5分16秒でこの試合最大となる13点リード(50-37)をつける。

 すると今度はウィザーズが反撃。ビールの3ポイント、ベルターンスの3連続3ポイントで残り2分21秒に同点に追いつく。シーソーゲームの末に59-58とウィザーズが1点リードで試合を折り返した。

 迎えた後半。ウィザーズはビールのダンクやアブディヤの3ポイント、ウエストブルックのドライブなど11-0のランで、リードを12点に拡大。シクサーズもシモンズやドワイト・ハワード、ミルトンの得点で追い上げるも、10点差で最終クォーターへ。
 
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