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NBA

トーマスが古巣セルティックスに“逆ラブコール”「俺は絶対に役立てる!」

ダンクシュート編集部

2020.12.30

セルティックスに“逆ラブコール”を送ったトーマスは2015年から2年半同チームでプレー。179試合で平均24.7点、6.0アシストの好成績を残した。(C)Getty Images

セルティックスに“逆ラブコール”を送ったトーマスは2015年から2年半同チームでプレー。179試合で平均24.7点、6.0アシストの好成績を残した。(C)Getty Images

 昨季のプレーオフでカンファレンス決勝まで勝ち進んだボストン・セルティックスは、新シーズンは開幕4試合で2勝2敗のスタートとなった。波に乗り切れていない理由は、司令塔ケンバ・ウォーカーが左ヒザの故障で離脱している影響が大きいが、ベンチの補強候補としてかつて在籍したアイザイア・トーマスの名前が挙がり、本人も“逆ラブコール”を送っている。

 セルティックスは、昨季リーグで唯一の“平均20点トリオ”となったジェイソン・テイタム、ジェイレン・ブラウン、ウォーカーが不動の軸だ。しかし、リーダー格のウォーカーは10月に痛めている左ヒザに幹細胞注射の治療を受け、12週間の強化プログラムをスタート。少なくとも1月の第1週までは戦列を離れるとチームから発表されている。

 開幕から先発ポイントガードはマーカス・スマートが務め、平均9.0点、6.3アシストを記録しているが、本来はディフェンスを武器とする選手だけに、攻撃面ではウォーカーに比べてインパクト不足なのは否めない。

 ブラッド・スティーブンス・ヘッドコーチの起用法を見てみると、ガード陣は新加入のジェフ・ティーグがセカンドユニット一番のオプション。ルーキーのペイトン・プリチャードが4試合で平均22.0分プレーして平均8.3点とローテーション入り、同じく新人のアーロン・ネスミスが12月25日(日本時間26日)のブルックリン・ネッツ戦でNBAデビューし、2年目のジャボンテ・グリーンも出場機会を得るなど、選手層の薄さが顕著だ。
 
 そのなかで、地元紙『Boston Globe』は、「アイザイア・トーマスはセルティックスのベンチスコアリング改善の答えか?」との見出しで、2014-15シーズン途中から2年半在籍し、現在は無所属となっているトーマスにフォーカスした。

「ジェイレン・ブラウンとジェイソン・テイタムの実力は周知の事実だが、2人を休ませたい時に頼れるスコアラーがいない。ただ、市場には仕事を探している実績あるスコアラーがいる。彼の名前はアイザイア・トーマスだ。攻撃力がベンチのウィークポイントである場合、スコアリングを得意とする選手とサインをするのは賢明だろう。近年は股関節の故障に悩まされているが、すでに回復している」

 この報道を引用する形で、トーマスは自身のツイッターで「俺は絶対に役立てる! 練習を続けるのみだ」と投稿。今年2月にワシントン・ウィザーズからトレードとなり、新天地のロサンゼルス・クリッパーズも解雇されてフリーエージェントの状況が続くなか、NBA復帰に向けてアピールした。

 トーマスはセルティックスに在籍した2016-17シーズンにキャリアハイの平均28.9点をあげてオールスターにも出場。インスタントスコアラーとしての能力も証明済みで、確かに古巣の補強ポイントを埋める特徴を持っている。

 ただし、セルティックスは2WAYのタコ・フォール、トレモント・ウォーターズを含めて、すでにロースター枠17人が埋まっている。補強をするためには既存戦力を解雇しなければならない状況だが、ダニー・エインジGMは“新たな風”を吹かせるべく、トーマス獲得に動くのか注目したいところだ。

構成●ダンクシュート編集部

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