NBA

新天地で飛躍を遂げるクリスチャン・ウッドを元指揮官が称賛「ヒューストンでゴー・トゥ・ガイになった彼を誇りに思う」

秋山裕之

2021.01.22

今季からロケッツでプレーするウッドは、平均得点を約10点アップさせるなど大きな飛躍を見せている。(C)Getty Images

 今季のNBAでサプライズプレーヤーとして注目を集めているのが、ヒューストン・ロケッツのクリスチャン・ウッドだ。昨季デトロイト・ピストンズでプレーした25歳のビッグマンは、1月21日(日本時間22日、日付は以下同)終了時点で12試合に出場し、平均23.5点、10.8リバウンド、1.4アシスト、1.75ブロック、フィールドゴール成功率52.8%とオールスター級の成績を残している。

 先日の4チーム間トレードでエースのジェームズ・ハーデンを放出したロケッツは、現時点でウエスタン・カンファレンス14位の4勝9敗。昨季まで8年連続でプレーオフに進出している強豪としては期待外れの成績ではある。だがロースターにはウッドをはじめジョン・ウォールやデマーカス・カズンズ、エリック・ゴードンといった実力者がおり、今後彼らが新戦力たちとかみ合っていけば、勝率を上げてくる可能性は十分ある。

 そんななか、22日にロケッツとの対戦を控えるピストンズのドゥエイン・ケイシーHC(ヘッドコーチ)が、進境著しい教え子について言及した。
 
「彼(ウッド)は得点でき、戦うことができる。ヒューストンでゴー・トゥ・ガイになっているね。昨シーズンまでというもの、人々は彼について『奴を使うな。こうしてはダメ。良い選手ではない』というような話をしていたのにね。でもクリスチャンはこのリーグでも注目のビッグマンであり、成長を遂げる時が来たということ。素晴らしい仕事をしているし、私は彼を誇りに思う。彼とは対戦したくないくらいにね」

 ピストンズは昨年オフのサイン&トレードで、トレバー・アリーザ(現オクラホマシティ・サンダー)とアイザイア・スチュワート、ドラフト指名権との交換でウッドをロケッツへ放出。代わりにジェレミー・グラント、メイソン・プラムリーらを補強するも、ここまでリーグワーストの3勝11敗と低迷している。

 もしウッドを残していれば、グラントやブレイク・グリフィンとともに屈強なフロントコートを形成できていただけに、もどかしい気持ちもあるだろう。
 
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