2020年1月26日、世界中に衝撃を与えたロサンゼルス・レイカーズのレジェンド、コビー・ブライアントの事故死。あれから1年……。コビーの肉体は滅びたが、その勇姿はファンの心に永遠に刻み付けられている。ここでは彼の20年の激闘譜のなかから、後世に語り継ぐべき名勝負を紹介する。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
■2016年4月13日 vsユタ・ジャズ
2016年4月13日に行なわれたコビー・ブライアントの"ラストゲーム"は、様々な意味で彼のキャリアを象徴する一戦だった。
このシーズンはほぼ全体がコビーの引退ツアーの様相を呈し、そのクライマックスとなったのがジャズと対戦した最終戦。試合前にレイカーズOBのマジック・ジョンソンがスピーチすると、会場のビジョンにシャキール・オニール、パウ・ガソル、フィル・ジャクソンらかつての同僚から、ケビン・デュラント、ドゥエイン・ウェイド、ケビン・ガーネット、カーメロ・アンソニー、レブロン・ジェームズなど、しのぎを削ったライバルたちがメッセージを送るトリビュートビデオが流された。特にキャリア後半はリーグ全体からリスペクトされたスーパースターを送り出す舞台として、申し分のない雰囲気にアリーナ全体が包まれていた。
ティップオフからチームメイトたちはコビーに華を持たせようと積極的にパスを回し、コビー自身も次々とシュートを放っていく。序盤こそなかなか決まらなかったが、第1クォーター残り5分12秒で初得点。その後は5本連続でショットを沈めるなど、予想通りのワンマンショーを披露していた。
第3クォーターまでにコビーは37得点をあげたが、それでもレイカーズはジャズに9点のリードを奪われていた。もともと内容が期待されたゲームではなく、このまま山場なく終わっても誰も文句は言わなかったはずだ。
しかし、最終クォーター、コビーがもう一度、十八番の勝負強さを誇示する。残り1分50秒でジャズが8点をリードしていたが、この12分だけで23得点を叩き出した背番号24の働きでレイカーズが猛追。コビーが残り1分で3ポイント、残り32秒でジャンパーを決めて逆転すると、場内はお祭り騒ぎに。最後にフリースローを決めて自らの得点を60の大台に乗せ、レイカーズを逆転勝利に導いたのだ。ジャズの守備が甘かったことを差し引いても、ほとんど奇跡のようなラストランだった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
■2016年4月13日 vsユタ・ジャズ
2016年4月13日に行なわれたコビー・ブライアントの"ラストゲーム"は、様々な意味で彼のキャリアを象徴する一戦だった。
このシーズンはほぼ全体がコビーの引退ツアーの様相を呈し、そのクライマックスとなったのがジャズと対戦した最終戦。試合前にレイカーズOBのマジック・ジョンソンがスピーチすると、会場のビジョンにシャキール・オニール、パウ・ガソル、フィル・ジャクソンらかつての同僚から、ケビン・デュラント、ドゥエイン・ウェイド、ケビン・ガーネット、カーメロ・アンソニー、レブロン・ジェームズなど、しのぎを削ったライバルたちがメッセージを送るトリビュートビデオが流された。特にキャリア後半はリーグ全体からリスペクトされたスーパースターを送り出す舞台として、申し分のない雰囲気にアリーナ全体が包まれていた。
ティップオフからチームメイトたちはコビーに華を持たせようと積極的にパスを回し、コビー自身も次々とシュートを放っていく。序盤こそなかなか決まらなかったが、第1クォーター残り5分12秒で初得点。その後は5本連続でショットを沈めるなど、予想通りのワンマンショーを披露していた。
第3クォーターまでにコビーは37得点をあげたが、それでもレイカーズはジャズに9点のリードを奪われていた。もともと内容が期待されたゲームではなく、このまま山場なく終わっても誰も文句は言わなかったはずだ。
しかし、最終クォーター、コビーがもう一度、十八番の勝負強さを誇示する。残り1分50秒でジャズが8点をリードしていたが、この12分だけで23得点を叩き出した背番号24の働きでレイカーズが猛追。コビーが残り1分で3ポイント、残り32秒でジャンパーを決めて逆転すると、場内はお祭り騒ぎに。最後にフリースローを決めて自らの得点を60の大台に乗せ、レイカーズを逆転勝利に導いたのだ。ジャズの守備が甘かったことを差し引いても、ほとんど奇跡のようなラストランだった。
関連記事
- 「普段とは違う雰囲気だった」通算得点で“ジョーダン超え”を達成した日【コビー・ブライアント名勝負:Part.9】〈DUNKSHOOT〉
- “マンバメンタリティ”が凝縮。弟分ウェイド越しに決めた起死回生の逆転弾【コビー・ブライアント名勝負:Part.8】〈DUNKSHOOT〉
- ジョーダンとの“最後の対決”で圧巻の55得点!後継者たる理由を示した一戦【コビー・ブライアント名勝負:Part.7】〈DUNKSHOOT〉
- レイカーズファンを歓喜に誘った全盛期コビーの劇的ブザービーター【コビー・ブライアント名勝負:Part.6】〈DUNKSHOOT〉
- ジョーダンから主役を奪ったコビー。神様を本気にさせた19歳の球宴デビュー戦【コビー・ブライアント名勝負:Part.5】〈DUNKSHOOT〉