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「カイリーは不安要素以外の何物でもない」ご意見番パーキンスがネッツにアービングの放出を推奨〈DUNKSHOOT〉

ダンクシュート編集部

2021.02.07

話題を呼んでいるネッツのビッグ3だが、パーキンスはアービング(左)を放出し、ロールプレーヤーを獲得すべきと主張した。(C)Getty Images

 ブルックリン・ネッツは1月13日(日本時間14日)にヒューストン・ロケッツから3年連続得点王のジェームズ・ハーデンを大型トレードで獲得し、ケビン・デュラント、カイリー・アービングとの超強力ビッグ3が完成した。ハーデン出場試合では7勝3敗と成績自体は決して悪くないが、アービングの周辺は依然として騒がしく、"ご意見番"のケンドリック・パーキンスは放出してロールプレーヤーを獲得すべきだと主張している。

 ボールを支配するスーパースター3人の共存は、トレードの噂の段階から様々な懸念が囁かれてきた。しかし、今季ロケッツで平均24.8点、5.1リバウンド、10.4アシストを記録していたハーデンは、ネッツ加入後の10試合で平均23.4点、8.1リバウンド、12.0アシストをあげ、司令塔役に徹して攻撃を牽引している。

 2月5日(同6日)に行なわれたトロント・ラプターズ戦は、デュラントが新型コロナウイルスの濃厚接触追跡のためスタメンから外れ、キャリア初のベンチスタート。第3クォーター途中に再びヘルス&セーフティプロトコルにより試合をあとにするハメになり、117-123で敗れたものの、ビッグ3結成後のチームは及第点の結果を残してきた。
 
 しかし、現役時代は2008年にボストン・セルティックスでリーグ優勝を経験し、現在は『ESPN』のアナリストを務めるパーキンスは、ハーデンが本来の輝きを放っていないと考えているようだ。『The Ringer』の番組"Real Ones"に出演した際、元NBA選手のラジャ・ベルから「ボールを持ったカイリーは、私がこれまで見た中でおそらくトップ5の選手だ。だけど、不調の場合にはチームが混乱に陥ると思う」との意見を投げかけられと、新ビッグ3の問題点について指摘した。

「ジェームズ・ハーデンは犠牲になっている。オフェンスで必要以上にパスをしていると思う。ケビン・デュラントに犠牲は必要ない。彼はチームのベストプレーヤーであり、ベストスコアラーにして最も効率的な得点力を備えている。つまり、カイリーとジェームズ・ハーデンが犠牲になるんだ。ジョー・ハリス、ジェフ・グリーン、ブルース・ブラウン、ディアンドレ・ジョーダンは必要なタレントだ。俺はビッグ3(ケビン・ガーネット、ポール・ピアース、レイ・アレン)とプレーしたが、ロールプレーヤーはプレーオフで勝つのを手助けしてくれる。チャンピオンシップのためには必要なんだ」