ワシントン・ウィザーズは2月7日(日本時間8日、日付は以下同)、敵地でシャーロット・ホーネッツと対戦し、97-119で敗戦。5日のマイアミ・ヒート戦(95-122)に続いて、2試合連続で20点以上の差をつけられて完敗を喫した。
ウィザーズは現在リーグ得点王のブラッドリー・ビールが31得点をあげたが、先発で2桁得点をあげたのはビールとラッセル・ウエストブルック(12得点)のみ。八村塁は5得点、デニ・アブディヤは4得点、アレックス・レンは2得点で計54得点。一方のホーネッツはテリー・ロジアーの26得点、ゴードン・ヘイワードの25得点を筆頭に、スタメンで89得点を叩き出した。
「相手に3ポイントとオフェンシブ・リバウンドを許しすぎた。それが痛かった。しっかりとクローズアウトして、ショットを外させても、オフェンシブ・リバウンドを奪われ、プットバックやキックアウトからの3ポイント、あるいはファウルをしてしまった。オフェンシブ・リバウンドが本当に痛かった」
スコット・ブルックス・ヘッドコーチはそう語っていたものの、オフェンシブ・リバウンド数だけで見るとホーネッツの18本に対してウィザーズは12本と、大差が開いているわけではない。だがセカンドチャンスとなったポゼッションで効果的にショットを沈めたホーネッツに対し、ウィザーズはショットミスを繰り返し、そのチャンスを活かせなかったというのが正しいだろう。
また、ホーネッツでマイルズ・ブリッジズが6本のオフェンシブ・リバウンドからプットバックダンクを2度決めたが、ウィザーズは最初にショットを狙う選手へ複数がチェックに行ったことで、リング下ががら空きに。ほかの選手たちがボールウォッチャーになっているシーンも散見された。
「敗因を追求しすぎるとイライラしてしまうから、なるべく忘れて切り替えるしかない。すごく残念(な負け方)だ。プライドが足りない。根性が足りない。好き勝手にやられてもどかしい。(5日のマイアミ・ヒート戦に続いて)2試合連続で20点、30点差の大敗だ。コテンパンにやられた」とビールは悔しさを露わにした。
そして現状を打破すべく、選手たち自身のステップアップを求めた。だが「それはタフなことなんだ。俺はチームメイトたちをそうさせることはできない。これはあくまで自分自身にしかできないんだ」という発言は、黒星先行のチーム状況を考えると疑問符がつく。
ビールは声で叱咤激励するよりも、プレーや背中でチームメイトたちに示すタイプではあるものの、試合中や練習中でも、ウィザーズを牽引する男の言葉なら誰もが耳を傾けるはず。デビューからウィザーズ一筋の27歳はエースでありリーダーでもあるだけに、翌8日のシカゴ・ブルズ戦に向け、チーム全体を引き上げてほしいところだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
【PHOTO】攻守でアグレッシブに躍動!NBA1年目から存在感を放った八村塁"の厳選ショット!
ウィザーズは現在リーグ得点王のブラッドリー・ビールが31得点をあげたが、先発で2桁得点をあげたのはビールとラッセル・ウエストブルック(12得点)のみ。八村塁は5得点、デニ・アブディヤは4得点、アレックス・レンは2得点で計54得点。一方のホーネッツはテリー・ロジアーの26得点、ゴードン・ヘイワードの25得点を筆頭に、スタメンで89得点を叩き出した。
「相手に3ポイントとオフェンシブ・リバウンドを許しすぎた。それが痛かった。しっかりとクローズアウトして、ショットを外させても、オフェンシブ・リバウンドを奪われ、プットバックやキックアウトからの3ポイント、あるいはファウルをしてしまった。オフェンシブ・リバウンドが本当に痛かった」
スコット・ブルックス・ヘッドコーチはそう語っていたものの、オフェンシブ・リバウンド数だけで見るとホーネッツの18本に対してウィザーズは12本と、大差が開いているわけではない。だがセカンドチャンスとなったポゼッションで効果的にショットを沈めたホーネッツに対し、ウィザーズはショットミスを繰り返し、そのチャンスを活かせなかったというのが正しいだろう。
また、ホーネッツでマイルズ・ブリッジズが6本のオフェンシブ・リバウンドからプットバックダンクを2度決めたが、ウィザーズは最初にショットを狙う選手へ複数がチェックに行ったことで、リング下ががら空きに。ほかの選手たちがボールウォッチャーになっているシーンも散見された。
「敗因を追求しすぎるとイライラしてしまうから、なるべく忘れて切り替えるしかない。すごく残念(な負け方)だ。プライドが足りない。根性が足りない。好き勝手にやられてもどかしい。(5日のマイアミ・ヒート戦に続いて)2試合連続で20点、30点差の大敗だ。コテンパンにやられた」とビールは悔しさを露わにした。
そして現状を打破すべく、選手たち自身のステップアップを求めた。だが「それはタフなことなんだ。俺はチームメイトたちをそうさせることはできない。これはあくまで自分自身にしかできないんだ」という発言は、黒星先行のチーム状況を考えると疑問符がつく。
ビールは声で叱咤激励するよりも、プレーや背中でチームメイトたちに示すタイプではあるものの、試合中や練習中でも、ウィザーズを牽引する男の言葉なら誰もが耳を傾けるはず。デビューからウィザーズ一筋の27歳はエースでありリーダーでもあるだけに、翌8日のシカゴ・ブルズ戦に向け、チーム全体を引き上げてほしいところだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
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