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渡邊は欠場、八村は後半に失速…“NBA日本人対決第3ラウンド”はほろ苦い結果に〈DUNKSHOOT〉

秋山裕之

2021.02.11

八村は試合を通じて15得点をあげたが、後半に失速。チームも渡邊不在のラプターズに完敗した。(C)Getty Images

 2月10日(日本時間11日、日付は以下同)、ワシントン・ウィザーズはホームのキャピタル・ワン・アリーナでトロント・ラプターズを迎えた。

 ウィザーズの八村塁、ラプターズの渡邊雄太という日本の至宝たちによる今季初対決は、渡邊が左足首の負傷でベンチ外となったため次回にお預け。前日のシュート練習時に足を捻ってしまった渡邊は、当初は悪い状態ではなかったものの、試合当日にかなり腫れていたことから欠場を決断した。

「今日の試合を楽しみにしてくれてた方々ほんっっっっっとすいません。ただ足は全然軽症なんでさっさと治して早くコートに戻れるようにします!!」。試合直後に渡邊はそうツイートし、早期の復帰を誓った。

 一方の八村は、開始50秒にリング下で先制点となるショットを成功。第1クォーター中盤にはペイントエリアでショートジャンパー、ドライブからのタフショット、さらにはワンハンドダンクで8得点の好スタート。
 
 続く第2クォーターは残り4分31秒にコートへ戻ると、終了間際に左コーナーから3ポイントを沈め、前半は約14分の出場で11得点、2リバウンド、1スティール。だがウィザーズはフレッド・ヴァンブリート、ノーマン・パウエルのドライブに振り回され、前半としては今季最多となる74得点をラプターズに献上。13点ビハインドで試合を折り返す。

 第3クォーター。八村は序盤にファウルをもらってフリースロー2本、中盤にはリング下で2人に囲まれながらタフショットを成功。ラッセル・ウエストブルックの3ポイントをアシストしたり、ローポストで攻撃の起点となり、右コーナーのデニ・アブディヤへパスし、アレックス・レンのダンクをお膳立てするなど見せ場を作った。

 ウィザーズは第4クォーター序盤にウエストブルックの2連続3ポイントで2度にわたって5点差まで追い上げたものの、要所でミスが重なり、最後は115-137で完敗。ブラッドリー・ビールが24得点、5アシスト、ウエストブルックは23得点、6リバウンド、7アシストをマークした一方で、レフェリーの判定にフラストレーションを募らせるなど集中力を欠くシーンも見られ、ホーム5連戦の初戦を落とした。
 
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攻守で相手の巧さに苦しんだ八村