NBA

レブロン、レナード相手に大量失点…“大物“と連戦した八村塁を指揮官・チームメイトはどう見た?〈DUNKSHOOT〉

秋山裕之

2021.02.24

八村は前日のレブロンに続き、本日はレナードと2戦連続でオールスター選手とマッチアップ。ドライブに食らい付きショットミスを誘発したが、最終的に32得点を許した。(C)Getty Images

 前日に王者ロサンゼルス・レイカーズを下し、波に乗るワシントン・ウィザーズは、2月23日(日本時間24日、日付は以下同)に同じLAを本拠地とするクリッパーズと対戦した。

 レイカーズ戦でレブロン・ジェームズ相手に31得点を許したものの、奮戦した八村塁は、この日は2019年のファイナルMVPカワイ・レナードとマッチアップ。「カワイは厄介だ。止めるのがすごく難しい。どこからでも得点できる選手だ。ルイは今日、なんとか抜かれないようにやらないといけない」というスコット・ブルックス・ヘッドコーチ(HC)の言葉を胸に、試合に臨んだ。

 2日連続の金星を狙ったウィザーズは、この日も2枚看板のブラッドリー・ビールとラッセル・ウエストブルックが合わせて48得点、13リバウンド、20アシストとチームをリード。しかし、守備ではクリッパーズに19本の3ポイントを決められるなど135失点を喫し、19点差で大敗。2月14日のボストン・セルティックス戦から続いていた連勝は5でストップした。

 八村塁は36分29秒出場して10得点、9リバウンド、2アシスト、1スティールという成績だった。

 注目のレナードとのマッチアップだが、前半はスイッチを繰り返してギャリソン・マシューズ相手に1対1を仕掛けるなど、レナードが八村を攻め立てることはほとんどなかった。
 
 ゲーム後半にはレナードのドライブに食らい付き、ジャンパーに対してしっかりと腕を伸ばしてショットミスを誘発したり、ポール・ジョージとの1対1ではステップバックに対応してパスアウトさせるシーンもあった。それでも、試合が進むにつれてレナードにショットを決められる場面が増え、最終的にレナードは両軍最多の32得点を記録した。

「カワイやレブロンみたいなエリート選手相手でも、控えの選手相手でも、精一杯やることが大切。このリーグはものすごくレベルが高い。どのチームのロースターも優秀な選手たちで溢れている。みんなが高校・大学時代からエリートな選手だった」(ブルックスHC)

 ウエストブルックは試合後、八村について「(ポイントガードからセンターまでを)守ることは簡単ではないが、ルイはしっかり集中してディフェンス面でやるべきことをやっている」とコメント。続けて「オフェンス面でもよくやっていると思う」と、23歳の攻守での働きを評価した。

 ウィザーズは中1日を空けて25日にデンバー・ナゲッツとのアウェー4連戦の最終日を迎える。連勝は5で途絶えたものの、ウエスト遠征は2勝1敗。指揮官が「(デンバーで勝てば)最高の遠征だ」と語ったように、強豪相手に勝利を飾ってホームに戻りたいところだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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【動画】ウエストブルックが語った八村評はこちら(1分46秒~)