ロサンゼルス・レイカーズ、そしてNBA界のレジェンドであるコビー・ブライアントが、2020年1月26日(日本時間27日)に不慮のヘリコプター墜落事故に巻き込まれ、急逝してから早1年以上が経過した。レジェンドの1学年後輩にあたるスコアラーで、現役時代は何度もしのぎを削ったジャマール・クロフォードは、改めて名手に称賛の言葉を送っている。
アレン・アイバーソンやレイ・アレンといった殿堂入り選手と同じ1996年ドラフト組のコビーは、"マイケル・ジョーダンの正統後継者"として大きな期待を背負い、瞬く間に台頭。怪物センターのシャキール・オニールとの強力デュオで2000~02年にリーグ3連覇を果たした。
その後もNBAのトップアイコンの1人として君臨。16年に引退するまで計5個のチャンピオンリングを手にしただけでなく、歴代4位の通算3万3643得点、得点王2回、シーズンMVP1回、オールスター出場18回など個人としても輝かしい成績を残した。13年4月の試合では、左足アキレス腱を断裂しながらフリースローを成功させた武勇伝も残っている。
昨年1月にヘリコプター墜落事故に遭い、不慮の死を遂げてしまったコビー。それでも、彼の功績は色褪せることはなく、昨年バスケットボール殿堂入りが決まった。NBAキャリアで通算1万9419得点を記録するなど、長年コビーの雄姿を間近で見てきたクロフォードは、『Lgends Of Sport』で改めて同世代の英雄について語っている。
「コビーは間違いなくベストプレーヤーだった。メンタリティ、スキルレベル、労働倫理……彼は恐れを知らなかった。信じられないほど群を抜いていて、弱点はなく、常に良くなろうとしていた。彼のあのブレイン(頭脳)が最も偉大だった所以だ。細部にどれだけ細心の注意を払っていたか。彼は本当にスペシャルで、スペシャルで、スペシャルな男だった」
コビーを語るうえでは、"神様"ジョーダンとの比較は避けられない。ジョーダン、コビー、"キング"ことレブロン・ジェームズ(レイカーズ)の全員と対戦経験を持つ数少ない選手であるクロフォードは、「コビーがジョーダンにどれだけ似ているか?」との質問に自らの見解を明かした。
「不気味なほど、コビーとマイケルは似ていた。サイズ(身長)から物事へのアプローチ、スキルレベル、相手の士気を打ち砕くような労働倫理。マイケルと対戦できなかった選手は、コビーを通じてマイケルと対戦したんだ」
昨年10月末の『Always WRKN』でのインタビューでは、ジョーダンが"歴代ベストプレーヤー"だと断ったうえで、「コビーは対戦した中でベスト。アリーナ全体を支配する姿に恐怖を感じた。オーラはスターが揃うNBAでも別次元のものだった。振り返ってコビーを紹介するとしたら、『彼は俺たちの世代のマイケル・ジョーダンだ』と言うだろうね」と最大限のリスペクトを示していたクロフォード。
今後、どのようなスーパースターが現われようとも、その思いが揺らぐことは決してないだろう。
構成●ダンクシュート編集部
【PHOTO】20年間パープル&ゴールド一筋!数々の伝説を残した史上最高の"レイカー"コビー・ブライアント特集!
アレン・アイバーソンやレイ・アレンといった殿堂入り選手と同じ1996年ドラフト組のコビーは、"マイケル・ジョーダンの正統後継者"として大きな期待を背負い、瞬く間に台頭。怪物センターのシャキール・オニールとの強力デュオで2000~02年にリーグ3連覇を果たした。
その後もNBAのトップアイコンの1人として君臨。16年に引退するまで計5個のチャンピオンリングを手にしただけでなく、歴代4位の通算3万3643得点、得点王2回、シーズンMVP1回、オールスター出場18回など個人としても輝かしい成績を残した。13年4月の試合では、左足アキレス腱を断裂しながらフリースローを成功させた武勇伝も残っている。
昨年1月にヘリコプター墜落事故に遭い、不慮の死を遂げてしまったコビー。それでも、彼の功績は色褪せることはなく、昨年バスケットボール殿堂入りが決まった。NBAキャリアで通算1万9419得点を記録するなど、長年コビーの雄姿を間近で見てきたクロフォードは、『Lgends Of Sport』で改めて同世代の英雄について語っている。
「コビーは間違いなくベストプレーヤーだった。メンタリティ、スキルレベル、労働倫理……彼は恐れを知らなかった。信じられないほど群を抜いていて、弱点はなく、常に良くなろうとしていた。彼のあのブレイン(頭脳)が最も偉大だった所以だ。細部にどれだけ細心の注意を払っていたか。彼は本当にスペシャルで、スペシャルで、スペシャルな男だった」
コビーを語るうえでは、"神様"ジョーダンとの比較は避けられない。ジョーダン、コビー、"キング"ことレブロン・ジェームズ(レイカーズ)の全員と対戦経験を持つ数少ない選手であるクロフォードは、「コビーがジョーダンにどれだけ似ているか?」との質問に自らの見解を明かした。
「不気味なほど、コビーとマイケルは似ていた。サイズ(身長)から物事へのアプローチ、スキルレベル、相手の士気を打ち砕くような労働倫理。マイケルと対戦できなかった選手は、コビーを通じてマイケルと対戦したんだ」
昨年10月末の『Always WRKN』でのインタビューでは、ジョーダンが"歴代ベストプレーヤー"だと断ったうえで、「コビーは対戦した中でベスト。アリーナ全体を支配する姿に恐怖を感じた。オーラはスターが揃うNBAでも別次元のものだった。振り返ってコビーを紹介するとしたら、『彼は俺たちの世代のマイケル・ジョーダンだ』と言うだろうね」と最大限のリスペクトを示していたクロフォード。
今後、どのようなスーパースターが現われようとも、その思いが揺らぐことは決してないだろう。
構成●ダンクシュート編集部
【PHOTO】20年間パープル&ゴールド一筋!数々の伝説を残した史上最高の"レイカー"コビー・ブライアント特集!