NBA

古巣バルセロナへ復帰したパウ・ガソル、理想は『東京五輪での有終の美』〈DUNKSHOOT〉

小川由紀子

2021.02.25

NBAで18年間プレーしたガソルが、古巣バルセロナへの復帰を発表した。(C)Getty Images

 2月23日、パウ・ガソルが故郷スペインの出身クラブ、バルセロナに復帰することが正式に発表された。

 直前にスペインメディアのフライング報道があった時には「これは正式な情報ではないよ。去就が決まったら、真っ先に自分のSNSで報告する」と明言を避けていたが、ついにオフィシャルとなった。

 ミルウォーキー・バックス在籍中の2018-19シーズンに左足首の疲労骨折が悪化し、5月に手術を受けて以来、表舞台から遠ざかっていた40歳は、自身のツイッターで英語、スペイン語、そしてバルセロナの公用語カタルーニャ語で、文字とビデオのメッセージを発信。

『故郷に戻り、バルセロナの一員に加わることを報告できて嬉しく思う。フィジカルコンディションを回復させ、試合のリズムを取り戻して、自分が持てるスキルと経験を、シーズンの大事な時期にあるこのクラブに注入したい。自分のキャリアの原点であるこのクラブに戻ってこれて幸せだ。この新たな機会にワクワクしている。できるだけ早くチームに合流して戦力となりたい。この素晴らしい機会を実現してくれたバルセロナとスタッフに感謝したい』
 
 クラブの公式ツイッターでは、シカゴ・ブルズとバックスでガソルとチームメイトだったニコラ・ミロティッチが、ソファでくつろぎながらガソルの写真をしみじみ眺めるというプロモーションビデオまで作成する歓迎ぶり。

 当のバルセロナだけでなく、欧州のバスケ界全体が喜びに湧いていて、ユーロリーグのライバルチームも続々とウェルカムメッセージを投稿している。

 バルセロナの好敵手であるイスラエルのマッカビ・テルアビブは『ユーロリーグにお帰りなさい!テルアビブで待っています。黄色が一番似合ってますよ』というメッセージとともに、レイカーズのユニフォーム姿のガソルの写真を掲載。黄色はマッカビのチームカラーであり、「うちに来てくれたら良かったのに~」というラブコールも込めた投稿となった。

 また、同国のライバルチーム、バレンシアは『スペイン史上最高のプレーヤーが帰ってきたことを嬉しく思います。コート上で元気にプレーする姿を見られることを、そして対戦できる機会を心待ちにしています』と、自国のレジェンドへの敬意あふれるメッセージを送った。
 
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