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NBA

相性抜群のキッドとマーティンを引き裂いた「契約問題」。コンビ解消後は明暗が分かれ…【NBAデュオ列伝|後編】〈DUNKSHOOT〉

出野哲也

2021.03.14

司令塔のキッド(右)がマーティン(左)を巧みに操り、ネッツは瞬く間にイーストの強豪に。2002、03年にはファイナルに進出した。(C)Getty Images

司令塔のキッド(右)がマーティン(左)を巧みに操り、ネッツは瞬く間にイーストの強豪に。2002、03年にはファイナルに進出した。(C)Getty Images

■スピーディーなバスケで予想外の旋風を巻き起こす

 シーズンが開幕すると、キッドがディフェンシブ・リバウンドから一気に速攻へ持ち込んで絶妙なロングパスを送り、それを受けたマーティンが豪快なアウリープを決めるシーンがたびたび演出された。彼らはNBAで最もエキサイティングなデュオとして脚光を浴びるようになった。マーティンはディフェンス面でも才能を発揮し、この年NBAに復帰したマイケル・ジョーダンをして、「彼があんなにいいディフェンダーだったとは」と驚かせるほどの進化を見せた。

 だがその一方で、リーグ一危険な選手という評判も立った。12月のユタ・ジャズ戦では、カール・マローンに対するフレイグラントファウルで1試合の出場停止と罰金7500ドル。年明けにはオーランド・マジック戦で、トレイシー・マグレディを殴って2試合の出場停止に罰金1万5000ドルを科された。
 
「ケニョンはダーティーなヤツじゃない。あのプレースタイルは、シンシナティで叩き込まれたものなんだよ」。大学時代のチームメイト、ダーマー・ジョンソンのように擁護してくれる者は少数派だった。

 メディアはこぞってマーティンを攻撃し、デイビッド・スターン・コミッショナーも「このリーグにずっといたいなら、態度を改めるべき」と苦言を呈した。コンビを組むキッドでさえも、「自分がレフェリーに目をつけられているということを知るべきだ。一度ダーティーな選手だというレッテルを貼られたら、それを拭い去るのは難しいぞ」と忠告した。しかしマーティンは、シーズン通算でフレイグラントファウル6回、出場停止7試合、罰金額の合計は34万7000ドルにも達してしまった。

 それでもこうしたゴタゴタを乗り越えて、ネッツはキッドの宣言通り50勝を超える52勝。77年のNBA編入後初の地区優勝を果たした。プレーオフでもインディアナ・ペイサーズ、シャーロット・ホーネッツに続いてボストン・セルティックスも下しカンファレンス制覇。セルティックスとのシリーズで、キッドはカンファレンス決勝史上3人目のシリーズ・トリプルダブル(平均17.5点、11.2リバウンド、10.2アシスト)を達成した。レギュラーシーズンMVPはティム・ダンカンが受賞したが、多くの人がキッドこそMVPに相応しいと感じていた。
 
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ファイナルではレイカーズに敗れるも、翌年も勢いは続く

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