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ビール不在の勝負所で八村がエース級の働き!大逆転負けの危機からウィザーズを救う活躍で勝利に大貢献〈DUNKSHOOT〉

秋山裕之

2021.03.28

ビールが不在の第4クォーター、3点差に詰め寄られた状況から八村が見事なパフォーマンスを見せた。(C)Getty Images

 3月27日(日本時間28日、日付は以下同)。ワシントン・ウィザーズはホームのキャピタルワン・アリーナでデトロイト・ピストンズとの一戦に臨んだ。

 ウィザーズはラッセル・ウエストブルック、ブラッドリー・ビール、八村塁、アレックス・レン、デニ・アブディヤを先発に起用。対するピストンズはセイベン・リー、ウェイン・エリントン、サディーク・ベイ、ジェレミー・グラント、メイソン・プラムリーがスターターとしてコートに立った。

 序盤にターンオーバーを連発したウィザーズは、ピストンズに8-14とリードを許す。しかしタイムアウト後にウエストブルック、ビールの3ポイントで同点とすると、徐々にリズムを掴んでリードを拡大していった。

 シカゴ・ブルズからトレードでウィザーズに加入したダニエル・ガーフォードは、新天地デビュー戦でダンクやブロックなど攻守で暴れ回る活躍を披露。そのほか、前半だけでビールが17得点、5アシスト、ウエストブルックが14得点、9リバウンド、4アシストとチームを牽引し、ウィザーズが68-41と大量リードで試合を折り返した。
 
 八村は第1クォーター中盤、スティールからワンマン速攻でダンクをお見舞い。さらには残り約1分半にウエストブルックとの2メンゲームから1ドリブルで舞い上がり、アイザイア・スチュワート越しに強烈なワンハンドダンクを叩き込んで雄叫びを上げた。

 この一発について八村は、キャリアのなかでもトップ3に入るダンクだとコメント。「試合の後に観ました。あのダンクはいいですね」と本人も自慢気に話すほど、今後ハイライトシーンで何度も使われそうなパフォーマンスを見せた。

 後半に入っても攻め続けたウィザーズは、第3クォーター残り9分にこの試合最大となる30点差(74-44)をつける。しかし右足を痛めながらプレーしていたビールが、残り8分57秒に右股関節を打撲し途中離脱するとオフェンスが停滞。その隙を突いたピストンズはエリントンの3連続3ポイントなどで反撃を開始し、第4クォーター残り10分13秒にはスチュワートのショットで3点差まで詰め寄った。
 
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第4クォーターに“日本の至宝”が躍動