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クリッパーズ初優勝の鍵は新加入のロンド?チームが35歳の司令塔に期待すること〈DUNKSHOOT〉

ダンクシュート編集部

2021.03.31

ロンドはトレード期限最終日にホークスからクリッパーズへ移籍。昨季はレイカーズで重要な役割を果たし優勝に貢献していた。(C)Getty Images

 初優勝を狙うロサンゼルス・クリッパーズは3月25日のトレード・デッドライン最終日、アトランタ・ホークスから元オールスター・ポイントガードのラジョン・ロンドを獲得した。

 チームは見返りとして2018、19年に最優秀シックスマンに輝いたルー・ウィリアムズと、将来のドラフト2巡目指名権をふたつ放出する形となったが、ヘッドコーチ(HC)のタロン・ルーはこのトレードに満足しているという。

 ボストン・セルティックスのアシスタントコーチ時代(11~13年)にロンドと共闘し、今季からクリッパーズで指揮を執っているルーは35歳の司令塔について、「彼の闘志は私たちに必要なもの。彼はタフでゲームを理解している」と高評価。

 チームのバスケットボール運営部門代表を務めるローレンス・フランクも「ラジョンをクリッパーズに迎えることにとても興奮している。彼は実績のある勝者であり、執拗な競争相手でもある。彼は私たちのグループを高め、前進させ続けると信じている」と獲得を喜んだ。

 ロンドは06年にセルティックスでデビュー。NBAトップクラスのバスケットIQと視野の広さ、リーダーシップを武器に、これまで優勝2回、アシスト王3回、オールNBAチーム1回、オールスター出場4回、歴代15位の7310アシストなど輝かしい実績を残してきた。
 
 とりわけ昨季プレーしたロサンゼルス・レイカーズではプレーオフでビッグプレーを連発。10年ぶりの優勝に大きく貢献し、大黒柱のレブロン・ジェームズやフランク・ヴォーゲルHCからも賞賛された。

 自身にとってキャリア8球団目となるクリッパーズはカワイ・レナード、ポール・ジョージという2大スターを中心に、ここまで32勝16敗(勝率66.7%)でウエスタン・カンファレンス3位(レイカーズは4位)と好位置につける。

 昨季は優勝候補に挙げられながら、カンファレンス・セミファイナルでデンバー・ナゲッツに3勝1敗からまさかの逆転負けを喫しただけに、今季に懸ける思いは強い。

 ロンドはクリッパーズ行きが決まると「すぐにプレーブックを要求してきた」(ルーHC)という。ホークスでは27試合で平均3.9点、2.0リバウンド、3.5アシスト(すべてキャリアワースト)に沈んだものの、"プレーオフ・ロンド"の異名を持つように、彼は大舞台で真価を発揮する選手であり、フロントもそれを期待して獲得したのだろう。また、宿敵レイカーズのシステムを理解していることも大きい。 

 百戦錬磨のベテランは今年もポストシーズンで輝きを放ち、クリッパーズに初の栄冠をもたらすことができるだろうか。

構成●ダンクシュート編集部

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