アメリカ大学バスケットボールの頂点を決めるNCAAトーナメントは、4月5日(日本時間6日)に決勝を迎え、ベイラー大の初優勝で幕を閉じた。初の頂点を目指したゴンザガ大は、八村塁(当時1年)が在籍した2017年と同じく準優勝に終わった。
ウエスト地区第1シードのゴンザガ大とサウス地区第1シードのベイラー大による大一番。持ち味を発揮したのは、上級生を中心に堅い守備を見せた後者だった。
試合開始から9-0の好スタートを切ると、前半残り10分にはリードを19点に拡大。47-37で迎えた後半も最大20点差をつけるなど、終始危なげない戦いで86-70と会心の勝利を収めた。
創部115年目で初の全米制覇を果たしたベイラー大は、今季のオールアメリカンチームに選ばれたジャレッド・バトラー(3年)が4本の3ポイントを含む22得点、7アシスト、デイビオン・ミッチェル(3年)が19得点と、NBAドラフト候補に挙がる2選手が勝利の立役者となった。
一方、敗れたゴンザガ大は3ポイントが29.4%(5/17)と決まらず、今季最少得点で完敗。1回戦から準決勝までの5試合で平均89.2点を奪った攻撃力は鳴りを潜めた。
準決勝で劇的なブザービーターを沈め、今年のドラフトでトップ3指名が有力視されるジェイレン・サッグス(1年)は22得点と気を吐いたものの、今季平均18.8点を記録していたコリー・キスパート(4年)と同19.2点のドリュー・ティミ(2年)はそれぞれ12得点。今季は開幕から負け知らずで、1975-76シーズンのインディアナ大以来となる全勝優勝も期待されたが、最終戦で初黒星を喫し45年ぶりの「不敗王者」誕生はならなかった。
試合後、シーズンを通してチームを牽引したキスパートは「悪い状況から生まれることもたくさんある。喜びは少しの苦しみなしには生まれない」とコメント。2019年に八村も受賞した「ジュリアス・アービング・アウォード」(大学最優秀スモールフォワード賞)に輝いた22歳は、今後のNBA入りに向けて前を向いた。
構成●ダンクシュート編集部
ウエスト地区第1シードのゴンザガ大とサウス地区第1シードのベイラー大による大一番。持ち味を発揮したのは、上級生を中心に堅い守備を見せた後者だった。
試合開始から9-0の好スタートを切ると、前半残り10分にはリードを19点に拡大。47-37で迎えた後半も最大20点差をつけるなど、終始危なげない戦いで86-70と会心の勝利を収めた。
創部115年目で初の全米制覇を果たしたベイラー大は、今季のオールアメリカンチームに選ばれたジャレッド・バトラー(3年)が4本の3ポイントを含む22得点、7アシスト、デイビオン・ミッチェル(3年)が19得点と、NBAドラフト候補に挙がる2選手が勝利の立役者となった。
一方、敗れたゴンザガ大は3ポイントが29.4%(5/17)と決まらず、今季最少得点で完敗。1回戦から準決勝までの5試合で平均89.2点を奪った攻撃力は鳴りを潜めた。
準決勝で劇的なブザービーターを沈め、今年のドラフトでトップ3指名が有力視されるジェイレン・サッグス(1年)は22得点と気を吐いたものの、今季平均18.8点を記録していたコリー・キスパート(4年)と同19.2点のドリュー・ティミ(2年)はそれぞれ12得点。今季は開幕から負け知らずで、1975-76シーズンのインディアナ大以来となる全勝優勝も期待されたが、最終戦で初黒星を喫し45年ぶりの「不敗王者」誕生はならなかった。
試合後、シーズンを通してチームを牽引したキスパートは「悪い状況から生まれることもたくさんある。喜びは少しの苦しみなしには生まれない」とコメント。2019年に八村も受賞した「ジュリアス・アービング・アウォード」(大学最優秀スモールフォワード賞)に輝いた22歳は、今後のNBA入りに向けて前を向いた。
構成●ダンクシュート編集部