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NBA

「信じられないよ」レジー・ミラーが“引き抜き”に応じるスター選手たちに苦言。「私がもしジョーダンに誘われても…」<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2021.04.16

現役時代、ブルズのジョーダンとライバル関係を築いたミラー。優勝は叶わなかったが、ペイサーズ一筋を貫いた。(C)Getty Images

現役時代、ブルズのジョーダンとライバル関係を築いたミラー。優勝は叶わなかったが、ペイサーズ一筋を貫いた。(C)Getty Images

 サッカー界において、ひとつのクラブで選手生活を終えた選手のことを「ワン・クラブ・マン」と称するが、移籍金の高騰も相まって、プロ入りした際のクラブにとどまり続ける例は年々減っている。バスケ界も同様の傾向にあり、ロサンゼルス・レイカーズで一時代を築き、レジェンドとして名を刻んだコビー・ブライアントや、インディアナ・ペイサーズ一筋で18年間プレーしたレジー・ミラーのような存在は希少だ。

 そのなかで、ステフィン・カリーはゴールデンステイト・ウォリアーズで12年目を迎え、“1試合100点男”のウィルト・チェンバレンを抜いて球団通算得点記録を更新するなど、フランチャイズ史に残る活躍を見せている。現役時代に同じくシューターとして鳴らしたミラーは、『ESPN』で「彼は今まで見た中で最高のシューターで、ミスター・ウォーリアーだ」とカリーを称賛した。

 また、ミラーは「現役時代、他のチームから“引き抜き”の誘いがあった場合、どのように対応したのか」との問いに、「ノー」と即答し、ライバルとしてしのぎを削った“神様”マイケル・ジョーダンを引き合いに出して語っている。
 
「もしマイケル・ジョーダンが私に電話をしてきて、シカゴに連れていこうとしたら、『黙れ! I-65(アラバマ州からイリノイ州を縦に走る高速道路。途中にインディアナ州を経由)で会おう』と言ってやるさ」

 ミラーによれば、唯一移籍したいチームがあるとすれば、故郷のフランチャイズであるレイカーズだったが、実現するような事態にもならなかったという。

「私は他のチームに行く寸前になったことはない。獲得を検討したチーム、ニックスのように水面下で動いていたチームはあったかもしれない。でも、私はすでに彼らに対して有名なストーリー(因縁)を持っていたからね。移籍することはできなかった。もし行きたい場所があったとしたら、それは故郷のカリフォルニアに戻ってレイカーズのためにプレーすること。私のメンターはマジック(ジョンソン)、バイロン(スコット)、マイケル・クーパーだった。選択肢があまりなかったのは、私にとって良かった。現代では、キャリアで6~7チームを渡り歩く選手もいるからね。信じられないよ。私にはその候補も、可能性もなかった」

 実際、ミラーはキャリアのすべてをペイサーズに捧げ、たとえ優勝はできなくとも“球団史上最高の選手”としてファンの記憶に刻み込まれている。そして90年代に6度のリーグ制覇を成し遂げたジョーダンから誘いがあったとしても、真っ向から突っぱねると公言できるのも、ミラーが愛され続ける理由なのだろう。

構成●ダンクシュート編集部

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