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1勝1敗でホームに戻るレイカーズ。第3戦以降のカギはタイプの異なる“3人のセンター陣”の起用法<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2021.05.27

第2戦で勝利し、シリーズを五分に戻したレイカーズ。第3戦は日本時間28日、ロサンゼルスを舞台に行なわれる。(C)Getty Images

「この試合はマストウィンゲームだった。俺たちは自分たちの仕事をやってやるというマインドセットで臨んだんだ」

 ロサンゼルス・レイカーズのアンソニー・デイビスは、109-102で勝利を飾った5月25日(日本時間26日)のプレーオフ1回戦第2戦終了後にそう語った。

 この試合、レイカーズは初戦でフィールドゴール成功率31.3%(5/16)の13得点に終わったデイビスが復調。15本中7本を決めた(成功率46.7%)ほか、フリースローも85.7%(18/21)の高確率で沈め、ゲームハイの34得点に10リバウンド、7アシスト、3ブロックの活躍で勝利の立役者となった。

 レブロン・ジェームズも終盤に決勝点となる3ポイントを沈めるなど23得点、9アシスト、2スティールと躍動。さらにデニス・シュルーダーが24得点、アンドレ・ドラモンドは約24分の出場で15得点、12リバウンドと効果的な働きを見せ、シリーズを1勝1敗のタイに戻した。
 
 デイビスとレブロンの超強力タッグについて、フランク・ヴォーゲル・ヘッドコーチは「NBAでもトップ5に入る選手たちだ。我々には苦しい場面でも引っ張ってくれる頼れる男たちがいる。特に勝負どころでね」と絶賛。

 レブロンは「早いうちから彼にボールを渡していた。ほとんどずっとね。シンプルなことだ」と、アグレッシブに攻め立てたデイビスを称え、第3戦からホームに舞台を移すことに「それこそ俺がこのチームへやって来た理由さ。プレーオフゲームでレイカーズの運命を背負ってプレーできるんだから」と気を引き締めた。

 また、この試合ではドラモンドのバックアップとして、モントレズ・ハレルではなくマルク・ガソルを起用したこともひとつのターニングポイントになったと言えるだろう。

 ドラモンド加入後、ガソルは控えに回りプレータイムが減少するどころか、試合に出場できない日も増えたなか、献身的な姿勢を貫いてきた。プレーオフ初戦も出場機会は訪れなかったが、第2戦では19分58秒プレーし、2本の3ポイントを成功させるなど6得点、2リバウンド、2アシスト、1スティールで勝利に貢献。
 
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ガソルの起用でレイカーズにもたらされる効果とは