専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
NBA

3連敗で絶体絶命のヒート。逆転での突破率は「0%」もバトラーは「気にしすぎることはない」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2021.05.28

アデトクンボ(左)擁するバックスがヒートを相手に3連勝。バトラー(右)は次戦以降の巻き返しを誓う。(C)Getty Images

アデトクンボ(左)擁するバックスがヒートを相手に3連勝。バトラー(右)は次戦以降の巻き返しを誓う。(C)Getty Images

 現地5月27日(日本時間28日)、ミルウォーキー・バックスとマイアミ・ヒートによるプレーオフ1回戦は、会場をヒートのホーム、アメリカン・エアラインズ・アリーナへ移して第3戦が行なわれた。

 昨年のプレーオフ、イースタン・カンファレンス・セミファイナルで激突した時は、ヒートが4勝1敗でバックスをねじ伏せたものの、今年は2試合を終えてバックスが2連勝。ヒートは最初の2戦でフィールドゴール(FG)成功率38.1%、3ポイント成功率35.9%に終わっており、特に第2戦は98-132の34点差という屈辱的な大敗だった。

「俺たちにとって明るい材料は、これ以上悪くなることはないということ」。ジミー・バトラーは試合後にそう話していたものの、第3戦でもバックス優勢の流れは変わらなかった。

 第3戦、前半を49-36でバックスが主導権を握ると、後半も64-48で引き離して113-84で圧勝。ヒートは3連敗となり、1回戦敗退の瀬戸際まで追い込まれることになった。
 
 この試合で17得点、17リバウンド、5アシストをマークしたヤニス・アデトクンボはこう語る。

「この2試合は決してイージーなものじゃなかった。確かに僕らは30点差をつけたけど、簡単なことじゃないんだ。僕らは自分たちの仕事をしていくだけ。このチームが勝利することに驚いたりはしないよ。自分たちのことにフォーカスし、一丸となって、楽しみながらプレーできているなら当然さ。この3試合はまさにそれができたからこそ、自分たちにいいことが起こったのさ」

 シリーズ初戦こそ拮抗した展開となり、延長残り0.5秒にクリス・ミドルトンの決勝弾で辛勝したものの、ここ2戦はバックスがヒートを圧倒。

 一方、最初の2戦で平均13.5点、FG成功率25.0%と振るわなかったバトラーは、第3戦でFG成功率41.2%(7/17)で19得点、8リバウンド、6アシストと、ようやく本来の姿を取り戻した。

 それでも、バックスが送り込む刺客たち、ドリュー・ホリデーやアデトクンボ、ミドルトン、PJ・タッカーらによる執拗なディフェンスには依然として苦しんでいる。第3戦終了時点で、出場時間帯における得失点差でホリデーが+88なのに対して、バトラーは-68というデータからも明らかだ。
 
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号