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NBA

唾吐きにポップコーン投げつけ…NBA2試合で観客が無期限の出入り禁止処分に<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2021.05.28

5月26日のニックス対ホークス戦では、マディソンスクエア・ガーデンに1万6254人もの観客が詰めかけた。(C)Getty Images

5月26日のニックス対ホークス戦では、マディソンスクエア・ガーデンに1万6254人もの観客が詰めかけた。(C)Getty Images

 アメリカではワクチンの接種を完了した人がすでに1億人を超え、スポーツ界も観客であふれるかつての姿を取り戻しつつある。現在プレーオフが行なわれているNBAも、5月19日(日本時間20日、日付は以下同)以降の新型コロナウイルス検査で新たな陽性者はゼロ。まだ満員とはいかないものの、各会場で徐々に収容人数を増やしている。

 そんななか、観客が増えたことによる“弊害”も起こっている。5月26日、フィラデルフィアのウェルズ・ファーゴ・センターで行なわれたフィラデルフィア・セブンティシクサーズ対ワシントン・ウィザーズの一戦で、ウィザーズのラッセル・ウエストブルックに対し、シクサーズのファンが通路の上からポップコーンを投げかける事件が発生。これを受け、翌日にシクサーズは声明を発表し、当該のファンを無期限の出入り禁止にする旨を発表した。

 シクサーズは声明のなかで「昨夜の試合で発生した事件について調査した結果、関与した者のシーズンチケットの会員資格を取り消す決断に至りました。また、ウェルズ・ファーゴ・センターで行なわれるすべてのイベントへの参加も無期限に禁止とします」と言及。

 さらに「ラッセル・ウエストブルックとワシントン・ウィザーズの皆様には、許しがたい失礼な行為についてお詫び申し上げます。このような行為が私たちのアリーナで許されることはありません」と、一連の騒動を謝罪した。
 
 また、同日にはニューヨーク・ニックスもアトランタ・ホークス戦での一件で、謝罪とファンへの処罰を発表している。26日にニューヨークのマディソンスクエア・ガーデンで行なわれた試合中、ニックスのファンがヤングへ向けて唾を吐いていたことが物議を醸していた。

 ニックスは「シーズンチケットメンバーではないファンがトレイ・ヤング選手に唾を吐いたことは事実であるという判断に至りました」とし、「このファンはザ・ガーデンへの無期限の入場禁止処分とします」と発表。続けてヤングとホークスへ謝罪した。

 多くのファンにとって待ちわびた試合観戦、それも優勝をかけたポストシーズンともなれば多少羽目を外したくなる気持ちも理解できるが、今回のような行為は言語道断。NBAが声明で「選手やオフィシャル、そして仲間のファンに敬意を払うことが重要」と述べたように、今再び、節度ある観戦マナーがファンに問われている。

構成●ダンクシュート編集部

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