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八村塁が20得点、13リバウンドのダブルダブル!ウィザーズがシクサーズを下しプレーオフ初勝利!<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2021.06.01

八村は20得点、13リバウンドとダブルダブルを達成。勝負所での活躍も光り、勝利に大きく貢献した。(C)Getty Images

 5月31日(日本時間6月1日、日付は以下同)、ワシントン・ウィザーズとフィラデルフィア・セブンティシクサーズによるイースタン・カンファレンスのプレーオフ1回戦第4戦が、ウィザーズの本拠地キャピタルワン・アリーナで行なわれた。

 3連敗で後のないウィザーズは、ラッセル・ウエストブルック、ブラッドリー・ビール、八村塁の不動の3人に加え、第3戦から先発に入ったダービス・ベルターンス、そしてアレックス・レンに代わってダニエル・ガーフォードがスターター入り。一方のシクサーズはベン・シモンズ、セス・カリー、ダニー・グリーン、トバイアス・ハリス、ジョエル・エンビードがスターティングラインナップに名を連ねた。

 試合開始からウィザーズはシクサーズに主導権を握られ、5-16といきなり2桁のビハインドを背負う。しかしビールのフローター、ベルターンスの3ポイント2本やロビン・ロペスの得意のフックシュートなどで反撃し、28-31と3点差に縮めて第1クォーターを終了。

 第2クォーター、波に乗るウィザーズはロペスのダンクや八村の3ポイントで着実に得点を重ねる。守備でもスティールやブロックでシクサーズのオフェンスを封じ込め、残り57秒にイシュ・スミスのジャンパーで同点に追いつくと、残り42秒には速攻から八村がダンクを決めてこの試合初のリードを奪う。直後にグリーンの3ポイントで再逆転を許したものの、60-61で前半を終えた。

 後半、シクサーズはエースのエンビードが右ヒザの痛みで欠場。ウィザーズはこのチャンスを生かし、開始早々にビールの3ポイントで逆転すると、残り10分半には八村の3ポイントで66-61と5点をリードする。
 
 その後はシクサーズにセカンドチャンスから得点を奪われ、なかなかリードを広げられれずにいたが、第3クォーター残り5分17秒に八村がビールのミスショットを拾い、左手ダンク(威嚇行為でテクニカル・ファウルを取られたものの)で77-72と再び5点リード。チームディフェンスも機能し、92-80と12点リードで最終クォーターへ。

 第4クォーターのウィザーズは出足が鈍く、1-10とシクサーズのランを食らい93-90と3点差に詰め寄られる。さらに残り6分15秒にタイリース・マキシーに3ポイントを決められ1点差、4分5秒にはグリーンのティップショットで106-106と同点に追いつかれ、2分47秒にはついに逆転を許す。

 それでもフリースローが苦手なシモンズにわざとファウルを仕掛けるハック戦法で相手の攻撃チャンスを潰し、攻撃ではビールのフリースロー、ガーフォードや八村のダンクなどで122-114で勝利。3年ぶりのプレーオフ勝利をあげた。

 ウィザーズは、ウエストブルックがプレーオフ通算12回目のトリプルダブル(19得点、21リバウンド、14アシスト)、ビールが27得点、ロペス16得点、ベルターンスが15得点、ハウル・ネトが11得点をマーク。ディフェンスではガーフォードの5本を筆頭に、チーム全体で12ブロック。第3戦でシクサーズに58.6%(51/87)と高確率で決められたフィールドゴールを41.7%(40/96)、51.5%(17/33)だった3ポイントを31.6%(12/38)に封じ込めた。

 八村は41分の出場で20得点、13リバウンドのダブルダブルに2アシスト、1スティール、1ブロック、フィールドゴール66.7%(8/12)、3ポイント50%(3/6)、フリースロー50%(1/2)をマーク。得点とリバウンドはともにプレーオフ最多の数字で、残り1分16秒には速攻からのダンク、残り45秒にはビールのパスから勝利を手繰り寄せる3ポイントを決めてみせた。

 土壇場で踏ん張ったウィザーズは第1シードのシクサーズ相手にさらに粘れるのか。第5戦は6月2日、フィラデルフィアに舞台を移して行なわれる。

構成●ダンクシュート編集部

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