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ナゲッツのヨキッチが今季のMVP!センターの受賞者は2000年のシャック以来21年ぶり<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2021.06.09

今季のヨキッチは得点やアシストなど多くの項目で自己最高の数字を残し、チームを牽引。ナゲッツの選手として初のMVPに輝いた。(C)Getty Images

 現地時間6月8日、NBAは今季のMVPにデンバー・ナゲッツのニコラ・ヨキッチを選出した。同賞の受賞者はナゲッツ史上初で、ヨキッチはドラフト最低順位(2巡目41位)のMVPとなった。

 セルビア出身のヨキッチは2014年のドラフトでナゲッツに指名されるも入団せず、1年間は母国でプレー。翌15年に渡米すると、211センチ・127キロのセンターは1年目から平均10.0点、7.0リバウンド、2.4アシストと多彩な成績を残し、オールルーキーチームに選出された。

 3年目には得点とリバウンドのダブルダブル。4年目の2018-19シーズンには平均20.1点、10.8リバウンド、7.3アシストまで数字を伸ばし、オールスターデビュー。MVP投票では4位に入った。昨季は9位に終わったものの、プレーオフでは平均24.4点の活躍で、チームの11年ぶりのカンファレンス決勝進出に大きく貢献した。

 そして今季は全72試合に出場し、平均26.4点、10.8点、8.3アシスト、フィールドゴール成功率56.6%、3ポイント38.8%、フリースロー86.8%、リーグ1位の60回のダブルダブル、同2位の16回のトリプルダブルをマーク。12月、1月、3月にはウエスタン・カンファレンスの月間最優秀選手に選ばれるなど、ナゲッツをウエスタン・カンファレンス3位の47勝25敗(勝率65.3%)の好成績に導いた。
 
 純粋なセンターのMVP選出は2000年のシャキール・オニール(シャック)以来21年ぶりの快挙だ。ヨーロッパ出身の選手ではドイツのダーク・ノビツキー(07)、ギリシャのヤニス・アデトクンボ(19、20)に次いで3人目となる。

 この快挙を受け、『TNT』の番組でシャックは「ビッグマンが今日のゲームに戻ってきた」と喜んだ。そして同番組でシャックから「キッズとしてセルビアから来た時、いつかNBAでMVPになると思っていたか?」と聞かれた本人は、「まったく。正直、NBAにいるとは思っていなかった。ユーロリーグでプレーすることが僕の目標だった。母国に最も近いトップリーグだったからね」と素直な思いを告白。

 続けて「セルビアのビッグクラブでプレーして、それから少しずつ上達したいと思っていた。でもデンバー・ナゲッツからドラフトされた時、それは僕にとってNBA選手になるチャンスだった。そのチャンスをうまく生かせたと思う」と喜びを語った。

■MVPの投票結果一覧
1:ニコラ・ヨキッチ(ナゲッツ/C) 971P
2:ジョエル・エンビード(シクサーズ/C) 586P
3:ステフィン・カリー(ウォリアーズ/PG) 453P
4:ヤニス・アデトクンボ(バックス/PF) 348P
5:クリス・ポール(サンズ/PG) 139P
6:ルカ・ドンチッチ(マーベリックス/SG) 42P
7:デイミアン・リラード(ブレイザーズ/PG) 38P
9:ジュリアス・ランドル(ニックス/PF) 20P
10:デリック・ローズ(ニックス/PG) 10P
11:ルディ・ゴベア(ジャズ/C) 8P
12:ラッセル・ウエストブルック(ウィザーズ/PG) 5P
13:ベン・シモンズ(シクサーズ/PG) 3P
14:ジェームズ・ハーデン(ネッツ/SG)、レブロン・ジェームズ(レイカーズ/SF)、カワイ・レナード(クリッパーズ/SF) 1P

構成●ダンクシュート編集部

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