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ナンスJr.、ラビーン、テルフェア…米メディアが発表した“通算勝率の低い選手”ワースト30は?【Part.1】〈DUNKSHOOT〉

ダンクシュート編集部

2021.06.09

ナンスJr.(左)は6年間でプレーオフ出場は1回のみ。ブルズのラビーン(右)はデビューから7年が経ったが、いまだ未経験だ。(C)Getty Images

 NBAプレーヤーたるもの、キャリアで1度はチャンピオンになりたいと思うもの。しかし、なかにはチームの勝利に恵まれず、優勝はおろかプレーオフにも進めないまま現役生活を終えた者もいる。ここでは『Hoopshype』が取り上げた通算勝率が低い30選手を紹介する。

 まずは30~16位までを見ていこう。

■『Hoopshype』が発表した通算勝率が低い選手TOP30(*現役選手)
30位:ラリー・ナンスJr.*(112勝238敗/32.00%)
29位:ザック・ラビーン*(131勝280敗/31.87%)
28位:ライアン・ゴームズ(155勝332敗/31.83%)
27位:ハロルド・プレッシー(95勝204敗/31.77%
26位:プー・リチャードソン(203勝436敗/31.77%)
25位:クインシー・エイシー(107勝230敗/31.75%)
24位:テリー・デヘア(127勝275敗/31.59%)
23位:セバスチャン・テルフェア(178勝386敗/31.56%)
22位:デイブ・ブッド(111勝241敗/31.53%)
21位:フレディー・ボイド(102勝225敗/31.19%)
20位:スコット・ロイド(115勝255敗/31.08%)
19位:ケン・バニスター(78勝175敗/30.83%)
18位:ドニー・ブッチャー(84勝191敗/30.55%)
17位:ケニー・セーラーズ(82勝194敗/29.71%)
16位:マーカス・リバティー(79勝188敗/29.59%)

 ナンスJr.は、プロ入りから2年半過ごしたレイカーズでは52勝116敗(31.9%)と振るわず。2018年の途中に加入したキャブズでは初年度にファイナルまで勝ち進んだが、以降チームは低迷が続いている。

 現在ブルズのエースを務めるラビーンは、プロデビューしたウルブズ時代も含め、所属チームが勝率5割を超えたことは皆無。今年オールスターデビューを果たしたものの、依然として勝利には見放されており、評価を上げられずにいる。
 
 キャリア平均10.1点、4.6リバウンド、フォワードの両ポジションを務められ、3ポイントの精度もまずまずと脇役としてはまずまずだったゴームズ。だが、所属したセルティックス、ウルブズ、クリッパーズはいずれも低迷期に当たり、1度もプレーオフに出場することはなかった。

 プレッシーは86年にキングスに入団し4年間プレーするも、チームはいずれも30勝以下に。リチャードソンは91、92年にアシストでリーグトップ10にランク。ただ黎明期のウルブズ、90年代リーグ下位が定位置だったクリッパーズに所属した影響が大きかった。

 NBA7年間で6チームを渡り歩いたエイシーは、14-15シーズンに自己最多の平均5.9点、4.4リバウンドをあげた一方で、所属するニックスはリーグ最下位(17勝65敗/20.7%)。デヘアは大学時代にオールアメリカンに選出され将来を嘱望されたが、26位のリチャードソンと同様、クリッパーズに入団したことが運の尽きだった。

 90年代後半~2000年代に活躍したステフォン・マーブリーの従兄弟として知られるテルフェアは、04年のドラフト1巡目13位でブレイザーズに入団。10年間NBAでプレーしたが、チームを浮上させるほどの影響力はなく、最も勝った年でも31勝にとどまった。

 ブッドは60年代前半にニックス、ボイドは70年代にシクサーズなどに在籍。後者はルーキーイヤーに全82試合に出場し、平均10.5点、3.7アシストをあげてオールルーキーチームに選ばれたものの、シクサーズはわずか9勝(73敗/11.0%)に終わっている。

 ビッグマンのロイドとバニスター、ガードのブッチャーは控えとしては悪くなかったものの、かといって強豪でプレーできるほどの実力は備えておらず、下位球団を転々。セーラーズは5年間で1度のみ、リバティーは4年間のキャリアでプレーオフの舞台に立つことはなかった。

構成●ダンクシュート編集部
 
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