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NBA

分水嶺となるネッツ対バックスの第4戦。カギを握るのはナッシュHCも一目置く“エリートシューター”<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2021.06.13

ネッツが勝てば王手、バックスが勝てばシリーズタイと、勝負の分かれ目となる両軍の第4戦。前戦で不発に終わったハリス(右)がカギを握りそうだ。(C)Getty Images

ネッツが勝てば王手、バックスが勝てばシリーズタイと、勝負の分かれ目となる両軍の第4戦。前戦で不発に終わったハリス(右)がカギを握りそうだ。(C)Getty Images

 6月10日(日本時間11日、日付は以下同)に行なわれたブルックリン・ネッツとミルウォーキー・バックスによるイースタン・カンファレンス・セミファイナル第3戦は、それまでの2戦とは打って変わってディフェンシブな展開となった。

 前半を終えて45-42と、バックスが3点リード。迎えた後半も両チームのショットはなかなか決まらなかった。同点で迎えた試合時間残り1分23秒、ネッツはケビン・デュラントの3ポイントで3点リードしたものの、そこから得点を追加できず。対するバックスはクリス・ミドルトン、ドリュー・ホリデーのシュートで逆転に成功し、86-83というロースコアゲームを制した。

 勝利したバックスはミドルトンが35得点、15リバウンド、ヤニス・アデトクンボも33得点、14リバウンドをマークするも2桁得点はこの2人のみ。一方のネッツもデュラントが30得点、10リバウンド、5アシスト、4スティール、カイリー・アービングは22得点、5リバウンド、3スティール、ブルース・ブラウンが16得点、11リバウンドを記録したが、2桁得点はこの3選手のみだった。
 
『Elias Sports Bureau』によると、NBAのプレーオフ史上、5選手がゲーム総得点の80.5%も占めるのは史上最多だという。イーストの覇権争いを繰り広げる両チームの第3戦は、稀に見る展開となったわけだ。

 13日に行なわれるシリーズ第4戦を前に、ネッツはジェームズ・ハーデンの欠場が決定、ジェフ・グリーンのステータスも“questionable”となっていることから、両チームは第3戦と同じメンバーで相見えることになる。そこでカギを握る存在として浮上するのがジョー・ハリスだ。ネッツ在籍5シーズン目の29歳は、今季レギュラーシーズンでリーグトップの3ポイント成功率(47.5%)を記録し、1試合当たりの平均成功数も3.1本、チーム4位の14.1点をマークしている。

 バックスとのシリーズでも、第1戦が19得点、第2戦も13得点をあげ勝利に貢献。しかし第3戦ではフィールドゴール成功率9.1%(1/11)、3ポイント成功率14.3%(1/7)と極度の不振に陥り、わずか3得点と不発に終わっていた。
 
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