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NBA

「ケビンがいなけりゃ…」悪童バークレーとグッドガイKJ、真逆な2人の確かな絆【NBAデュオ列伝|前編】<DUNKSHOOT>

出野哲也

2021.06.14

バークレー(左)とKJ(右)、性格は真逆な2人だが、その間には確かな絆があった。(C)Getty Images

バークレー(左)とKJ(右)、性格は真逆な2人だが、その間には確かな絆があった。(C)Getty Images

 “KJ”ことケビン・ジョンソンは、苦虫を嚙み潰したような表情を浮かべながら、ベンチで戦況を見つめていた。

 1993年のNBAファイナル第2戦。地元フェニックスでの初戦を落とした直後の、大事な一戦だった。KJは本来のプレーができないまま、第4クォーターにはベンチに下げられていた。サンズはチャールズ・バークレーが42得点、13リバウンドと奮闘した甲斐もなく、3連覇を狙うシカゴ・ブルズを相手に、ホームで連敗を喫する最悪のスタート。落胆するサンズ・ファンの批判の矢が、ことごとくKJに向けられたのも致し方なかった。

 ロッカールームでは、いつものようにバークレーが弁舌を振るっていた。だが、彼の非難はKJではなく、ファンに向けられていた。

「ケビンがいなけりゃ、俺たちは今ここにはいないんだ。ヤツが苦しんでる時にブーイングするような客は、もう試合になんか来ないでくれ!」

 バークレーの言葉でKJは救われた。次の試合では必ず雪辱する……彼はそう誓った。
 
■優勝するためにサンズへ移籍したバークレー

 口から先に生まれた男がいるとすれば、それはバークレーだ。

「チャールズは、僕らが言いたくても言えないようなことを代弁してくれるんだ」

 バークレーの親友、マイケル・ジョーダンは折に触れ語っている。

 バークレーには、叩いた大口に見合うだけの結果を残す実力があった。1984年のドラフト5位でフィラデルフィア・セブンティシクサーズに指名されたバークレーは、すぐにチームに欠かせない存在となる。特に「神からもらった才能」と自負するリバウンド力は際立っていた。バークレーの身長は公称198cmだが、実際には193cm。その当時、ほとんどの選手が少なくとも206cmはあったパワーフォワードのポジションで、これほど身長の低い選手が支配力を発揮するのは驚異的と言えた。

「リバウンドをとる秘訣?それは、何がなんでもボールを掴まえることだ」と本人が語るように、ポジショニングやジャンプ力以上にボールに対する執着心が為せる業だった。2年目の1985―86シーズンには、早くもリーグ2位の12.8本。続く1986-87シーズンには14.6本を記録し、タイトルを獲得した。
 
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口では強がるも、死ぬほど勝利に飢えていたバークレー

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