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開幕スタメン確定の八村塁が「クレイジーなこと」と歓喜!デビュー戦で受けるのは“NBAの洗礼”か、それとも喝采か

秋山裕之

2019.10.23

八村はサマーリーグやプレシーズンで好プレーを披露。文字通り実力で開幕スタメンの座を勝ち取った。写真:田口有史

 1022日(日本時間23日)。ワシントン・ウィザーズのスコット・ブルックス・ヘッドコーチ(HC)が複数の現地メディアの前で、23日(同24日)に行なわれるダラス・マーベリックスとのレギュラーシーズン開幕戦のスターターを口にした。

 ブルックスHCが発表したウィザーズの先発陣は、イシュ・スミス(PG)、ブラッドリー・ビール(SG)、アイザック・ボンガ(SF)、八村塁(PF)、トーマス・ブライアント(C)という5人。

 30チームで構成されているNBAと契約下にある選手は450人(各チーム15人)、2WAY契約(各チーム2人まで)の選手を加えても、最大510名。その中でも、スターターに名を連ねることができるのは世界で150名しかいない。

 八村はルーキーながら、世界で150人のうちの1人という幸運に恵まれたのである。日本人選手では、2004年にフェニックス・サンズの一員として出場した田臥勇太(現Bリーグ・宇都宮ブレックス)、昨季メンフィス・グリズリーズのメンバーとしてNBAのコートに立った渡邊雄太に次ぐ史上3人目の快挙を、八村はスターターという形で歴史に名を残すこととなる。
 
 22日(同23日)のチーム練習後、スターターに抜擢されたことについて聞かれた八村は、「チームの皆と一緒にシーズンを始めることができてすごくワクワクしています。明日の開幕戦も楽しみです。(先発入りしたことは)自分でも想像できませんでした。僕はただ、NBAでプレーすることを目標にしてきましたが、ルーキーでスターターになるなんて、自分にとってはクレイジーなことです」と屈託のない笑顔を交えて嬉しそうに語っていた。

 現地メディア『The Athletic』のフレッド・カッツ記者は、八村の先発起用について「彼は自らの実力で勝ち取ったんだ。ルックスがいいからという理由じゃないよ」とブルックスHCが語っていたと報じており、文句なしでスターターに選ばれたことは本人にとっても嬉しい限りだろう。

 だが、八村には明日から始まるアウェー3連戦で、クリスタプス・ポルジンギス(マーベリックス)、ダニーロ・ガリナーリ(オクラホマシティ・サンダー)、ラマーカス・オルドリッジ(サンアントニオ・スパーズ)というリーグ有数のPF陣とのマッチアップが待ち受けている。

 いずれも所属チームにおける得点源の1人であり、ポルジンギスとオルドリッジはオールスターにも選ばれた実績を誇る実力者。同記者はこのことについて、ブルックスHCが「(彼らとの対戦で)ようこそリーグへ」と痛感するだろうとコメントしていたことも報じていた。

 ポルジンギスの221㎝を筆頭に、ガリナーリ(208㎝)、オルドリッジ(211㎝)といずれも八村より身長が高く、ガリナーリとオルドリッジはNBAキャリア10年以上を誇るベテランだ。
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