ブルックリン・ネッツのジェームズ・ハーデンは、2017-18シーズンから史上8人目となる3年連続得点王に輝くなど、現代随一の点取り屋として知られる。
ケビン・デュラント、カイリー・アービングというビッグスターとチームメイトになった今季こそゲームメーカー役にシフトチェンジしたとはいえ、従来は生粋の1オン1プレーヤーだ。現役時代に同じくスコアリングガードとして鳴らしたギルバート・アリナスは、熟練のサウスポーを「守るのが嫌だった」と明かしている。
ハーデンはNBA入り当初のオクラホマシティ・サンダー時代はデュラントとラッセル・ウエストブルックに次ぐ“第3の男”だったが、2012年10月のヒューストン・ロケッツへの移籍を機にエースに昇格。オールスター常連となり、8年連続で平均25点以上、2018-19シーズンには平均36.1点と、1986-87シーズンのマイケル・ジョーダン(平均37.1点)以来のハイアベレージを記録した。
歴代33位の通算2万2045得点、同5位の通算3ポイント成功数2445本を誇るハーデンは、トリッキーなドリブルからのステップバック3ポイントを十八番としているが、アリナスは自身がホストを務める『fubo Sports』の番組で、出演したアトランタ・ホークスのルー・ウィリアムズに対して見解を述べている。
「ジェームズ・ハーデンを守るのを想像してみてくれ。全プレーだ。発狂するよ。俺は彼を守るのが嫌だった。俺はエリック・スノウ、クリス・ポール、ジェイソン・キッドらを守らなければいけなかったが、彼らはスーパースターと言えど、チームオフェンスの選手だった。ジェーム・ハーデンは全プレーで襲い掛かってくる、文字通りロボットのような動きなんだ」
もっとも、昨年に『Reddit AMA』上のファンとのQ&Aで「俺のゲームは、ジェームズ・ハーデンとよく似ていた」と語っていたアリナスは、ハーデンのステップバックやドリブル時の“トラベリング疑惑”を指摘しつつ、1オン1偏重のスタイルはガードしやすい一面もあると明かしている。
「彼は48分間、1オン1スタイルだ。最もガードしやすい男だが、守るのは難しい。彼は独自のスタイルを完成させているからね。ただ、バックドア、フレア(ボールとゴールから遠ざかる動き)、ベースライン、ポストを使った動きはなく、ひとつの攻撃ツールに頼っている。完璧というわけではない」
今夏はハムストリングの治療に専念するため、東京五輪への参加は辞退したハーデン。デュラント、アービングとの共闘2年目を迎える来季は相手のマークも厳しくなるなか、どのようなアジャストを見せるのか注目が集まる。
構成●ダンクシュート編集部
ケビン・デュラント、カイリー・アービングというビッグスターとチームメイトになった今季こそゲームメーカー役にシフトチェンジしたとはいえ、従来は生粋の1オン1プレーヤーだ。現役時代に同じくスコアリングガードとして鳴らしたギルバート・アリナスは、熟練のサウスポーを「守るのが嫌だった」と明かしている。
ハーデンはNBA入り当初のオクラホマシティ・サンダー時代はデュラントとラッセル・ウエストブルックに次ぐ“第3の男”だったが、2012年10月のヒューストン・ロケッツへの移籍を機にエースに昇格。オールスター常連となり、8年連続で平均25点以上、2018-19シーズンには平均36.1点と、1986-87シーズンのマイケル・ジョーダン(平均37.1点)以来のハイアベレージを記録した。
歴代33位の通算2万2045得点、同5位の通算3ポイント成功数2445本を誇るハーデンは、トリッキーなドリブルからのステップバック3ポイントを十八番としているが、アリナスは自身がホストを務める『fubo Sports』の番組で、出演したアトランタ・ホークスのルー・ウィリアムズに対して見解を述べている。
「ジェームズ・ハーデンを守るのを想像してみてくれ。全プレーだ。発狂するよ。俺は彼を守るのが嫌だった。俺はエリック・スノウ、クリス・ポール、ジェイソン・キッドらを守らなければいけなかったが、彼らはスーパースターと言えど、チームオフェンスの選手だった。ジェーム・ハーデンは全プレーで襲い掛かってくる、文字通りロボットのような動きなんだ」
もっとも、昨年に『Reddit AMA』上のファンとのQ&Aで「俺のゲームは、ジェームズ・ハーデンとよく似ていた」と語っていたアリナスは、ハーデンのステップバックやドリブル時の“トラベリング疑惑”を指摘しつつ、1オン1偏重のスタイルはガードしやすい一面もあると明かしている。
「彼は48分間、1オン1スタイルだ。最もガードしやすい男だが、守るのは難しい。彼は独自のスタイルを完成させているからね。ただ、バックドア、フレア(ボールとゴールから遠ざかる動き)、ベースライン、ポストを使った動きはなく、ひとつの攻撃ツールに頼っている。完璧というわけではない」
今夏はハムストリングの治療に専念するため、東京五輪への参加は辞退したハーデン。デュラント、アービングとの共闘2年目を迎える来季は相手のマークも厳しくなるなか、どのようなアジャストを見せるのか注目が集まる。
構成●ダンクシュート編集部