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NBA

ヤニスのファイナル初戦への出場は未定も…ミドルトン、ホリデー、タッカーが頂上決戦への胸中を語る<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2021.07.05

ヤニス(左)がファイナル初戦に出場できるかは不明。“バックスのハート”ミドルトン(右)はこの危機に奮起できるか。(C)Getty Images

ヤニス(左)がファイナル初戦に出場できるかは不明。“バックスのハート”ミドルトン(右)はこの危機に奮起できるか。(C)Getty Images

「ただ勝ちたいだけ。それがすべて。自分がどれだけ得点していようと気にしない。スタッツというのは、後で完全に消えてしまうものなのさ。第3クォーターは凄く良かったけど、僕はドリュー(ホリデー)に苦しんでいると伝えていたくらいだからね」

 こう語ったのは、ミルウォーキー・バックスのクリス・ミドルトン。7月3日(日本時間4日、日付は以下同)に行なわれたイースタン・カンファレンス・ファイナル第6戦終了後、そう話して勝利を喜んだ。バックスはこの試合、118-107でアトランタ・ホークスを下し、4勝2敗でシリーズ突破。1974年以来、実に47年ぶりのNBAファイナル進出を決めたのである。

 この日はヤニス・アデトクンボが左ヒザの負傷で2試合続けて欠場したものの、ミドルトンが第3クォーターだけで23得点を叩き出すなど大暴れ。試合全体でもゲームハイの32得点に7アシスト、3スティールをマークし、見事勝利へと導いた。
 
 ミドルトンはルーキーシーズンをデトロイト・ピストンズでプレーしたのち、2013年7月31日にトレードでバックスへ加入。同年に新人として入団したアデトクンボとともに8シーズンにわたりチームに在籍し、ついに頂上決戦への切符を手に入れた。

「長い旅路さ。でも素晴らしい道のりでもある。十分価値のあるものだ。最初の年は15勝しかできなかったけど、そこからプレーオフへ進み、この2年間はチャンスがあると思っていた。そして今、僕らはようやくこの場に立つことができた。それだけ僕らがこれまで努力してきたということさ」

 そしてミドルトンは「子どもたちは皆、NBAチャンピオンになりたがっている。NBAファイナルでプレーしたがっているんだ。でもそれは簡単にできることじゃない。何度も失敗するけど、諦めずに目指していく。なぜなら、それだけの価値が十二分にあるからなんだ」と胸を張った。

 今季からバックスへ加入したホリデーも「クリスはこのチームのハート、そしてヤニスは僕らのソウルなんだという気がしている。あの2人がいなければ、僕らがこの場にいることはなかっただろうね」と、チーム最古参の2人を称えていた。
 
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