７月６日（日本時間７日、日付は以下同）からラスベガスで始まったアメリカ代表のトレーニングキャンプで、ブルックリン・ネッツのスーパースター、ケビン・デュラントが早くも称賛を集めている。

　これまでアメリカ代表の一員として、2010年のFIBA世界選手権（現ワールドカップ）、12年のロンドン・オリンピック、16年のリオデジャネイロ・オリンピックに出場し、いずれも金メダルを獲得してきた32歳は、過去２度のオリンピックで平均19.4点、３ポイント成功59本と、いずれもアメリカ代表史上最多という圧倒的な実績を誇る。

　マイク・シャシェフスキー・ヘッドコーチ（ＨＣ／デューク大）からアメリカ代表の指揮官を引き継いだグレッグ・ポポビッチＨＣ（サンアントニオ・スパーズ）は、初陣となった19年のワールドカップで同代表史上ワーストの７位に終わったこともあり、デュラントの参加を求めていたという。
  「もし彼がノーと言ってきたら、私は懇願し、泣いて、彼に心変わりしてもらうために何でもしていただろうね」と７日のインタビューで話しており、さらにこう続けた。

「彼について話すとすれば、ゲームを愛しているということ。彼は本当にバスケットボールをプレーするのが大好きなんだ。勝利することが大好きで、（チームメイトとの）友情を好んでいる。皆が知っている通り、彼は（アメリカ代表の）一員になりたがっていた。それが彼のモチベーションなんだ。それは我々にとって非常にありがたいことだった」

　自身初のオリンピックを迎えるワシントン・ウィザーズのブラッドリー・ビールも、７日の会見で「彼のリーダーシップはすごいね。アメリカ代表としてプレーした試合で39勝０敗なんだ。クレイジーだよ。僕らだってもちろんこの記録を伸ばしていきたい。10年以上もリーグでプレーしている選手が、今でも（アメリカ代表として）ここに戻ってきて、僕らはその一員になることができている。彼のことを尊敬しているし、このチームを引っ張ってくれている。でも同時に彼は全く自己中心的じゃないんだ。皆がいい仕事をできるように励ましてくれる」と、そのリーダーシップを絶賛した。