7月11日(日本時間12日)に行なわれたNBAファイナル第3戦は、ホームのミルウォーキー・バックスが120-100でフェニックス・サンズを下し、シリーズ初勝利をあげた。
そんななか、プレーオフ1回戦でサンズに敗れたロサンゼルス・レイカーズのカイル・クーズマのインタビュー「Hanging With Kuz」が公開された。
25歳のフォワードは今季、先発と控えを行き来しながら平均12.9点、6.1リバウンド、1.9アシストをマーク。だがプレーオフでは平均6.3点、フィールドゴール29.2%、3ポイント17.4%と不振に陥り、チームを助けることができなかった。
「シーズンを通して(チームに)ケガが襲い掛かり、それによって役割も変わったし、何人かの選手が出られない状況になった。こういったことが続いてしまうと、精神的にも疲れてしまう」と今季について切り出したクーズマは、さらにこう続けた。
「バブルで長い間プレーしていたチームでは多くの故障者が出ている。デンバー(ナゲッツ)ではマレー(ジャマール・マレー)、(マイアミ)ヒートも多くのケガ人に見舞われ、それは俺たちも同じだった。AD(アンソニー・デイビス)、ブロン(レブロン・ジェームズ)が離脱して、ケンテイビアス(コールドウェル・ポープ)や(アレックス)カルーソも数試合を欠場した。つまり数多くの選手が数試合出ることができなかったんだ」
プレーオフに入ってもオールスター選手やチームの主力選手のケガが相次いだことで、レブロンは6月中旬にツイッターで「俺たちには単純に休息が足りなかった」と開幕を急いだリーグ側の決断を批判。クーズマも「選手側からすると、これだけ多くのケガ人が出てしまうと、身体をケアする時間が十分じゃなかったと思うものさ」と同僚のレブロンの意見に賛同したが、一方でこうも話している。
「だけど、それでも俺たちはコートに出て競い合わないといけない。身体を十分にケアしてね。だから俺はリーグに不満を言うつもりはない。だって彼らはそのために選手たちに大金を支払っているんだから」
今季NBAでは21選手が3000万ドル(約33億円)以上、そのうち5選手はなんと4000万ドル(約44億円)を超える超高額年俸を手にしている。クーズマも来季から1300万ドル(約14億3000万円)を超えるサラリーを手にするだけに、リーグ側の決断を一方的に責めることには否定的だった。
レイカーズで数少ない生え抜きのクーズマは、キャリア4年目で初優勝を経験。王者となった昨季のチームを、現在ファイナルを戦っているサンズに重ね合わせていた。
「あのチーム(サンズ)にはファイナルで戦えるポテンシャルがあると見ていた。昨年の俺たちのようにね。昨季のチームは信じられないほど醸成されたケミストリーがあり、まるでチーム全体がひとつに固まっている感じだった。それぞれの役割を理解し、それを楽しんでこなしていたんだ。サンズにはそれと同じようなものを感じるね。チームがああやってまとまると、大きな勝利を掴めるものなんだ」
プレーオフで早期敗退となったため、レイカーズの面々は長いオフシーズンを過ごすこととなる。だが再び頂点に立つために肉体とメンタル面の準備をするには十分な時間があるだけに、来季の反撃に期待したいところだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
そんななか、プレーオフ1回戦でサンズに敗れたロサンゼルス・レイカーズのカイル・クーズマのインタビュー「Hanging With Kuz」が公開された。
25歳のフォワードは今季、先発と控えを行き来しながら平均12.9点、6.1リバウンド、1.9アシストをマーク。だがプレーオフでは平均6.3点、フィールドゴール29.2%、3ポイント17.4%と不振に陥り、チームを助けることができなかった。
「シーズンを通して(チームに)ケガが襲い掛かり、それによって役割も変わったし、何人かの選手が出られない状況になった。こういったことが続いてしまうと、精神的にも疲れてしまう」と今季について切り出したクーズマは、さらにこう続けた。
「バブルで長い間プレーしていたチームでは多くの故障者が出ている。デンバー(ナゲッツ)ではマレー(ジャマール・マレー)、(マイアミ)ヒートも多くのケガ人に見舞われ、それは俺たちも同じだった。AD(アンソニー・デイビス)、ブロン(レブロン・ジェームズ)が離脱して、ケンテイビアス(コールドウェル・ポープ)や(アレックス)カルーソも数試合を欠場した。つまり数多くの選手が数試合出ることができなかったんだ」
プレーオフに入ってもオールスター選手やチームの主力選手のケガが相次いだことで、レブロンは6月中旬にツイッターで「俺たちには単純に休息が足りなかった」と開幕を急いだリーグ側の決断を批判。クーズマも「選手側からすると、これだけ多くのケガ人が出てしまうと、身体をケアする時間が十分じゃなかったと思うものさ」と同僚のレブロンの意見に賛同したが、一方でこうも話している。
「だけど、それでも俺たちはコートに出て競い合わないといけない。身体を十分にケアしてね。だから俺はリーグに不満を言うつもりはない。だって彼らはそのために選手たちに大金を支払っているんだから」
今季NBAでは21選手が3000万ドル(約33億円)以上、そのうち5選手はなんと4000万ドル(約44億円)を超える超高額年俸を手にしている。クーズマも来季から1300万ドル(約14億3000万円)を超えるサラリーを手にするだけに、リーグ側の決断を一方的に責めることには否定的だった。
レイカーズで数少ない生え抜きのクーズマは、キャリア4年目で初優勝を経験。王者となった昨季のチームを、現在ファイナルを戦っているサンズに重ね合わせていた。
「あのチーム(サンズ)にはファイナルで戦えるポテンシャルがあると見ていた。昨年の俺たちのようにね。昨季のチームは信じられないほど醸成されたケミストリーがあり、まるでチーム全体がひとつに固まっている感じだった。それぞれの役割を理解し、それを楽しんでこなしていたんだ。サンズにはそれと同じようなものを感じるね。チームがああやってまとまると、大きな勝利を掴めるものなんだ」
プレーオフで早期敗退となったため、レイカーズの面々は長いオフシーズンを過ごすこととなる。だが再び頂点に立つために肉体とメンタル面の準備をするには十分な時間があるだけに、来季の反撃に期待したいところだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
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