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「僕はジョーダンじゃない」アデトクンボが“神”の持つファイナル4戦連続40得点超えの偉業について言及<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2021.07.12

2試合連続で40得点超えをマークしたアデトクンボ(左)。ジョーダン(右)の持つファイナル4戦連続40得点超えの記録も視野に入るが……。(C)Getty Images

 7月11日(日本時間12日)に行なわれたフェニックス・サンズとのNBAファイナル第3戦で、ミルウォーキー・バックスのヤニス・アデトクンボは41得点と大暴れ。第2戦に(42得点)続く40点超えを叩き出し、チームにシリーズ初勝利をもたらした。

 NBAファイナルにおいて、2試合連続で40得点以上をマークしたのはアデトクンボで史上6人目。リック・バリー(1967/当時サンフランシスコ/現ゴールデンステイト・ウォリアーズ)、シャキール・オニール(2000/当時ロサンゼルス・レイカーズ)、レブロン・ジェームズ(2016/当時クリーブランド・キャバリアーズ)が1度、ジェリー・ウエスト(1965、69/当時レイカーズ)が2度、そしてこの偉業を4試合連続で達成しているのが、1993年のマイケル・ジョーダン(当時シカゴ・ブルズ)だ。

 サンズとの1993年のファイナルで、ジョーダンは第2戦に42得点を叩き出すと、第3戦は44得点、第4戦はなんと55得点、そして第5戦も41得点を奪取。シリーズ6戦で平均41.0点をマークしたが、これはファイナル1シリーズにおける歴代最多記録となっている。
 
 このジョーダンの記録に、アデトクンボはどこまで迫れるのか、あるいは更新してしまうのか。今ファイナルの注目ポイントのひとつだが、やはりアデトクンボの頭には"試合に勝つこと"しかない様子。第3戦終了後の記者会見で「ジョーダンは4試合連続で40得点以上をあげているが……」と話を振られた"グリーク・フリーク"は、二度「僕はマイケル・ジョーダンじゃない」と繰り返したあと、こう答えた。

「今大事なのは、一戦一戦に勝つこと。それがすべてさ。そのために自分の仕事を全うするだけだ」

 ただ、この2試合でアデトクンボが40得点超えをマークできたのは、セルフィッシュに得点を奪いにいったからではなく、チームに勝利をもたらすべく自身の仕事を最大限の力でこなしたから。そして今後もバックスが勝利を収めるには、アデトクンボの獅子奮迅の活躍が不可欠となるだろう。バックスをリーグ制覇に導いた結果、その副産物としてジョーダンの記録を更新している可能性も、十分に考えられそうだ。

構成●ダンクシュート編集部

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