東京五輪

バスケアメリカ代表は“優勝候補筆頭ではない”?テイタムは「リベンジしたい」と惨敗した2019年W杯の雪辱を誓う<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2021.07.18

ビールの離脱により、ステップアップが期待されるテイタム。「ぜひリベンジしたい」と本人も燃えている。(C)Getty Images

 東京オリンピック開幕まで1週間を切った7月16日(日本時間17日、日付は以下同)、USAバスケットボールはアメリカ代表のロースター変更を発表。14日に新型コロナウイルスの安全衛生プロトコル入りしたブラッドリー・ビール(ワシントン・ウィザーズ)、右ふくらはぎのケガから完治しきれなかったケビン・ラブ(クリーブランド・キャバリアーズ)が出場辞退となり、2選手が代役として選出された。

 1人はアメリカ代表の練習相手として選ばれたセレクトチームの一員で、エキシビジョンゲームにも出場していたケルドン・ジョンソン(サンアントニオ・スパーズ)。NBAキャリア2年、ロースターでは最年少となる21歳で、フィジカルの強さには定評があり、ビッグマン相手にも奮戦していた好選手だ。

 そしてもう1人は、デンバー・ナゲッツのジャベール・マギー。213cm・122kgのビッグマンは、急遽ラスベガスへ向かい、大会本戦前最後となるスペイン代表とのエキシビジョンゲーム(18日)から合流することとなった。
 
 エキシビジョンゲームにて3試合連続でスターターを務めていたビールが離脱したことで、オフェンス面で大きくグレードダウンしたアメリカ代表。そのため、ケビン・デュラント(ブルックリン・ネッツ)、デイミアン・リラード(ポートランド・トレイルブレイザーズ)に次ぐ攻撃オプションとして、ジェイソン・テイタム(ボストン・セルティックス)にかかる期待が非常に大きくなったと言っていい。

 そのテイタムはナイジェリア代表との試合で15得点をあげたものの、2連戦となったアルゼンチン代表とのゲームを右ヒザ痛のため欠場。スペイン代表との一戦には復帰し、その後初のオリンピックへ臨むこととなる。

 17日に『The Boston Globe』へ掲載された記事のなかで、23歳のフォワードはこう話した。

「多くの面で違ってくる。選手たちはタイムアウトをコールできないし、リムの上でボールを叩き落とすこともできるし、ボールだって違う。それにペイントでずっと居座ることだってできるんだ。それに試合時間も短いから、ポゼッションも少なくなってくるしね。試合の熱気が高まるなか、そういったことを自分自身に言い聞かせないといけない。僕らは互いに助け合い、話し合っていく必要があるんだ」
 
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