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NBA

「この街で優勝できて嬉しい」8年目で悲願達成のアデトクンボが歓喜!「僕を信じてくれてありがとう」<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2021.07.21

アデトクンボは6試合中3試合で40得点以上を叩き出す大活躍でファイナルMVPに選ばれた。(C)Getty Images

アデトクンボは6試合中3試合で40得点以上を叩き出す大活躍でファイナルMVPに選ばれた。(C)Getty Images

 7月20日(日本時間21日)に行なわれたミルウォーキー・バックスとフェニックス・サンズのNBAファイナル第6戦は、ホームのバックスが105-98でサンズを撃破。シリーズ2連敗スタートから4連勝を飾り、50年ぶり2度目のチャンピオンに輝いた。

 ファイナルMVPに選ばれたのは、シリーズ平均35.2点(3試合で40点以上)、13.2リバウンド、5.0アシスト、1.83ブロックを叩き出したヤニス・アデトクンボ。バックス生え抜きの大黒柱は、この日50得点(後半で33得点)、14リバウンド、5ブロックと、チームの約半分の得点を1人で稼いだほか、マッチアップ相手のディアンドレ・エイトンをファウルトラブルに追い込み、プレーオフで成功率55.6%と不振だったフリースローも、89.5%(17/19)と高確率で決めて見せた。

“グリーク・フリーク”がついにNBAの頂に立った。2013年のドラフト1巡目15位でバックスに入団したギリシャ出身のフォワードは、デビュー時はほとんど無名の存在だったが、毎年着実に成長を続け、17年にオールスターデビューを果たし、スター選手の仲間入りを果たした。

 同年には平均20点超え(22.9点)で、最も成長した選手に与えられるMIP賞に選ばれ、オールNBA2ndチームにも選出。その後も若きエースの進化はとどまることを知らず、19、20年には2年連続でシーズンMVP、そしてキャリア8年目の今季、悲願のファイナルMVPトロフィーを手にした。
 
 これによりアデトクンボは、マイケル・ジョーダン(シカゴ・ブルズ)、アキーム・オラジュワン(ヒューストン・ロケッツ)に次いでシーズンMVP、最優秀守備選手賞、ファイナルMVPに輝いたNBA史上3人目の選手となった。さらにこの日マークした50得点は、優勝を決めた試合では58年のボブ・ペティット(セントルイス・ホークス/現アトランタ・ホークス)と並ぶ最多タイ記録だった。

 アデトクンボは試合後、「僕のことを信じてくれたミルウォーキーにありがとうと言いたい。この街で、このチームメイトたちと優勝できて嬉しい」と歓喜。また、自身のルーキーイヤーからチームメイトとして苦楽を共にしてきたクリス・ミドルトンに対して「やってやったな!」と語り、“戦友”と熱いハグをかわした。

 26歳で初の栄冠を手にしたアデトクンボだが、バックスには兄タナシスも所属しており、NBA史上初となる兄弟での同時優勝を達成。なお、昨季は弟のコスタスがロサンゼルス・レイカーズでチャンピオンになっており、2年連続でアデトクンボ兄弟がリーグの頂点に立った。

構成●ダンクシュート編集部

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