東京五輪

ドンチッチがトリプルダブルの大活躍もスロベニアは一歩及ばず。フランスが接戦をモノにしアメリカとの決勝へ!【東京五輪】

ダンクシュート編集部

2021.08.05

スロベニアのドンチッチはトリプルダブルの大活躍を見せたが、バトゥーム(写真)の劇的なブロックでフランスが決勝へ駒を進めた。(C)Getty Images

 8月5日、東京五輪の男子バスケットボールは準決勝が行なわれ、初出場のスロベニア(世界ランキング16位)がフランス(同7位)と対戦した。

 第1クォーター、スロベニアはエースのルカ・ドンチッチとセンターのマイク・トビーがそれぞれ10得点をあげる活躍で29-27で終了。第2クォーター、フランスは守備に定評のあるフランク・ニリキナをドンチッチにぶつけ、リズムを変えようと試みる。

 それでもドンチッチはタフなマークを物ともせず加点。ベンチの得点源であるクレメン・プレペリッチにもエンジンがかかり始めリードを渡さないが、フランスもしっかりと付いていき、44-42とスロベニアの2点リードで前半を終えた。

 後半、フランスはニコラ・バトゥームとエバン・フォーニエの連続3ポイントで逆転に成功。さらにセンターのルディ・ゴベアのダンクやフォーニエのフローターでリードを広げ、スロベニアはタイムアウトを要求した。

 タイムアウト後、スロベニアはトビーの3ポイントで流れを切ったものの、そこからはフランスの堅い守備を攻略できず、なかなか点数が伸びない。一方のフランスはナンド・デ・コロの長距離砲やフォーニエのフローターで69-59と10点差をつけた。
 
 ただスロベニアも粘り、グレゴール・フロバットとジャカ・ブラジッチの連続3ポイントで65-71と6点差で最終クォーターにつなげた。

 第4クォーター、スロベニアはブラジッチとジガ・ディミッチの連続得点で1点差、残り5分25秒にトビーの得点で同点に。その後スロベニアはテクニカルファウルのフリースローと3ポイントもフランスに決められ再びリードを奪われるが、残り3分6秒にトビーがリバウンドを押し込み、85-85の同点に追いついた。

 フランスはデ・コロの得点で2点勝ち越し、残り56.1秒にはゴベアのアシストでティモテ・ルワウ・キャバロが3ポイントをヒットし5点差に。だが諦めないスロベニアはプレベリッチがフリースロー1本と3ポイントを決めて1点差とする。

 フランスがシュートをミスしマイボールにしたスロベニアは最後のオフェンスでプレベリッチがレイアップを試みるが、これをバトゥームがブロックし終了のブザー。90-89でフランスが大接戦をモノにし、2000年のシドニー五輪以来となる決勝へと駒を進めた。

 勝利したフランスはデ・コロが25得点、フォーニエが23得点、ゴベアが9得点、16リバウンド、4ブロックを記録。

 スロベニアはドンチッチが16得点、10リバウンド、18アシスト、トビーが23得点、8リバウンド、プレペリッチが17得点をあげた。

 フランスは決勝でグループリーグ初戦で勝利したアメリカと、敗れたスロベニアは3位決定戦でオーストラリアと対戦する。

構成●ダンクシュート編集部