東京五輪の男子バスケットボールは８月５日に準決勝が行なわれ、アメリカがオーストラリアを97－78で撃破し、４大会連続の決勝進出を決めた。

　アメリカは第１クォーターを18－24で６点のビハインドで終え、第２クォーター途中には26－41とオーストラリアに15点差をつけられた。しかしエースのケビン・デュラントを中心に16－４のランを仕掛け、42－45と３点差に追い上げて後半戦へ。

　そして第３クォーター、アメリカは32－10とオーストラリアを圧倒。試合の大きなターニングポイントとなったこの10分間で、デュラントともにチームに流れをもたらしたのがデビン・ブッカーだった。

　アメリカの『Arizona Sports』は、「デビン・ブッカーはこれまでで最高の試合をした。アメリカはオーストラリアを破り、オリンピック決勝に出場」とレポート。

　同記事では「決して綺麗な展開ではなかったが、アメリカの男子バスケットボールチームとフェニックス・サンズのシューティングガード、デビン・ブッカーは、金メダルにあと１勝に迫った」と紹介。地元チームのエースを「２試合連続で、第３クォーターに大きな役割を果たし、アメリカに違いをもたらした。シュートを10本中7本決めて20ポイントをあげ、得失点差は＋30で、準々決勝のスペイン戦（＋22）に続いて、再びチームをリードした」と称賛した。

　さらに、２人で43得点を叩き出したデュラントとブッカーのパフォーマンスについて具体的に言及。
  「前半で15得点をあげたデュラントは、アメリカが第３クォーター序盤に１点リードした後、さらにホットになった。彼はチームの次の13得点を獲得、またはアシストした。そのほとんどはブッカーが記録。ディフェンスも冴え渡ったアメリカは９点のリードを奪った。その後ブッカーは６連続得点をあげ、コーナーから３ポイント、クォーターの終了間際にはジャンパーを決め、アメリカを19点リードに導いた」

　代表でもＮＢＡでも点取り屋として活躍しているブッカーだが、記事では彼が今日の試合で見せたディフェンスでの貢献も評価している。

「オーストラリアのガード、パティミルズは、シュートを14本中５本の成功（15得点）で試合を終えた。ミルズは常にブーマーズ（オーストラリアの愛称）にリズムをもたらすが、ブッカー、（ドリュー）ホリデー、チームは一晩中彼に対して強力なディフェンスをした」

　大会前にアメリカ代表でのプレーを「ハイレベルな舞台で競い合うことができるから、すごく楽しみにしている」と語っていたブッカー。本人が夢に描いていた金メダルまであと１勝だ。

構成●ダンクシュート編集部