NBA

デビュー2戦目にして主力の貫録を披露した八村塁。スタッツから見る貢献度の高さとは?

秋山裕之

2019.10.26

デビュー戦を上回る19得点をマーク。堂々たる活躍でチームの今季初勝利に貢献した。(C)Getty Images

 1025日(日本時間26日)、ワシントン・ウィザーズの八村塁がチェサピークエナジー・アリーナで行なわれたオクラホマシティ・サンダーとの一戦に臨んだ。

 ともに今季初戦を落としたウィザーズとサンダーによる試合は、スティーブン・アダムズのダンクでサンダーが先制。その後もホームのサンダーがリードする展開で試合が進んでいく。

 八村は今夏のFIBAワールドカップでイタリア代表として出場したベテランのダニーロ・ガリナーリとマッチアップ。第1クォーター残り1027秒には、そのガリナーリがピックから八村をかわしてジャンパーを沈める。

 すると今度は八村がお返し。トップ・オブ・ザ・キーでボールを受け取ると、ドライブでリングへ突進しつつ、スムーズかつ素早いスピンムーブでガリナーリをかわして鮮やかなレイアップをねじ込んだ。

 第1クォーター残り約4分53秒には、スイッチして右ローポストでボールを受け取り、ベテランのクリス・ポールとの1対1の状況に。パワードリブルからポールをスピンターンで交わし、アダムズのカバーディフェンスをかいくぐって追加点をあげた。
 するとウィザーズは第1クォーター終盤からダービス・ベルターンスやモリッツ・ヴァグナー、アドミラル・スコフィールドらが繋いで逆転に成功する。1度ベンチに下がった八村は、第2クォーター残り6分40秒にヴァグナーと交代して再びコートイン。残り約3分には八村が再びローポストでポールとの1オン1の状況で攻め立てる。しかし今度はドリブルで押し込む八村に対して、ポールが巧みに身体を引いて態勢を崩してみせた。

 八村はその後も攻撃に絡み、前半残り3分21秒にはトーマス・ブライアントのジャンパーをおぜん立て。NBAキャリア初のアシストを記録した。すると残り2分11秒にはトップ・オブ・ザ・キーからドリブルで持ち込んで得意のプルアップジャンパー、残り49.8秒にはローポストでシャイ・ギルジャス・アレキサンダーを相手にフックショットを沈める。

 さらに、タイムアウト明けのポゼッションで自らペイントエリア右側まで持ち込んでジャンプショットを成功。右腕から放たれたボールは1度リングの上を跳ねたものの、なんとか吸い込まれて前半だけで2桁の10得点に到達。良い流れで後半につなげた。
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後半早々の好プレーでチームにリズムをもたらす