東京五輪

「五輪に出ているだけで誇り」決勝前、オコエ桃仁花に楽天の兄・瑠偉から届いたメッセージ【東京五輪】

江國 森(THE DIGEST編集部)

2021.08.08

初出場の五輪を終えたオコエが2歳年上の兄について語った。写真:JMPA代表撮影

 8月8日、東京五輪女子バスケットボールの決勝が行なわれ、日本代表は6連覇中の絶対女王アメリカと対戦。高さとパワーで圧倒され、75-90で敗れたものの、男女を通じて初の銀メダルに輝いた。

 試合後、大会を通して、出場時間は長くなかったものの、随所にポテンシャルの高さを披露したオコエ桃仁花が、プロ野球の楽天イーグルスでプレーする兄のオコエ瑠偉とのやりと取りについて明かした。

 まず、銀メダルを手にした感想について問われると、「重いです」と笑顔を見せたオコエは、「お父さんとお母さんに報告したい」と語った。

 兄の瑠偉からは、「毎試合、見てくれていて、連絡が来た」という。決勝の前には「オリンピックに出場しているだけでも誇りなので、気楽に頑張れ」と激励のメッセージをもらった。
 
 その言葉通り、ファイナルでも伸び伸びとプレー。まだ22歳、この経験は今後のバスケ人生に必ず生きるはずだ。

「自分はお兄ちゃんの背中を見て育ってきた。一緒に(このオリンピックに)出たかった。違う場所(競技)ではありますけど、まだ何年もあるので、一緒に出られるように頑張りたいと思います」

 家族の中で一番メダルに触りたがっているという兄に、「存分に触らせてあげます(笑)」。最後も笑顔で締めくくった。

取材・文●江國 森(THE DIGEST編集部)

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