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レナードの引き留めに成功したクリッパーズ。現体制での優勝のチャンスはあと3年?<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2021.08.14

レナード(右)を引き留めたクリッパーズは、来季もジョージ(左)との2大エース体制でフランチャイズ初の優勝を目指す。(C)Getty Images

 8月2日(日本時間3日、日付は以下同)に幕を開けたフリーエージェント(FA)戦線は選手の移籍が落ち着き、各チームの戦力が徐々に明るみになってきた。

 イースタン・カンファレンスではマイアミ・ヒートがカイル・ラウリー、PJ・タッカー、ブルックリン・ネッツはパティ・ミルズ、ジェームズ・ジョンソンといった計算できるベテランを獲得。シカゴ・ブルズはデマー・デローザン、ロンゾ・ボール、アレックス・カルーソを加えて一気にイースト上位争いを狙える戦力を整えた。

 ウエスタン・カンファレンスでは一昨季の覇者ロサンゼルス・レイカーズがラッセル・ウエストブルックを獲得したほか、カーメロ・アンソニーやドワイト・ハワードらベテランも加えてスーパーチームを形成。昨季リーグトップの成績を収めたユタ・ジャズはマイク・コンリー、2位のフェニックス・サンズはクリス・ポールというリーグ屈指の司令塔と再契約を結ぶなど、戦力維持に成功している。

 そして昨季チーム史上初のカンファレンス・ファイナル進出を果たしたロサンゼルス・クリッパーズの動きも見逃せない。

 バスケットボール運営部門代表を務めるローレンス・フランクは、ニコラ・バトゥーム、レジー・ジャクソン、そしてエースのカワイ・レナードとも再契約に成功。さらにサージ・イバカがプレーヤーオプションを行使して残留し、新戦力としてジャスティス・ウィンズロウもロースターへ加えることとなった。
 
 バトゥームは昨季のクリッパーズで攻守における潤滑油として見事に機能。東京オリンピックでも持ち前の万能性を駆使してフランス代表の銀メダル獲得に大きく貢献した。

 フランクは32歳のベテランについて「ニコはエゴのない完璧なプロフェッショナル。彼は多くの面で我々を引き上げてくれます。彼は(昨季)はじめから見事にフィットしていました。彼が復帰することを選んでくれたことに感謝しています」と再契約を喜んだ。

 ジャクソンは昨プレーオフで平均17.8点、3.4アシスト、3ポイント成功率40.8%と大活躍。シーズン終了後に「ここで経験することができた全てのことに感謝している。この街は僕のホームにしてくれた。この組織は僕の癖や強み、弱みを受け入れてくれたんだ。このチームにいなかったら、自分が今でもプレーしていたかどうか分からない」と話しており、彼の残留も大きな動きとなった。
 
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