東京五輪

オリ・パラで2つのメダルを獲得した日本バスケ。JBA三屋会長がコメント「今後も『日本一丸』となって競技の発展に」

ダンクシュート編集部

2021.09.06

大会を通じて6勝をあげ、パラリンピック初の銀メダルを獲得した車いすバスケットボール男子代表。(C)Getty Images

 9月5日、東京パラリンピックは全日程を終え、13日間の大会の幕を閉じた。日本選手団は最終日にもメダルラッシュとなり、車いすバスケットボール男子代表が銀メダルを獲得。この結果を受け、日本バスケットボール協会(JBA)の三屋裕子会長がコメントを発表した。

 三屋会長は冒頭、「車いすバスケットボール日本代表の選手、コーチ・スタッフ、関係者の皆様、東京2020パラリンピックの戦いお疲れ様でした。同じバスケ界の仲間として、『バスケで日本を元気に』を体現してくださった皆様に敬意を表します」と男女代表を労った。

「女子代表は6位、男子代表は銀メダルを獲得と、大活躍の今大会でした。私も手に汗を握りながら、コート上で輝く選手の皆様を応援し、勝敗に一喜一憂していました。特に、初めてのメダルを掴み取った男子代表チームの皆様、本当におめでとうございます。まさに『スーパーチーム』と呼ぶにふさわしいプレーの数々は、私だけではなく、日本中の多くの方々が皆様のエネルギーを感じられるものだったと思います」
 
 三屋会長の言葉通り、男子代表は今大会、過去最高の7位を大きく上回る快進撃を披露。予選ラウンドを4勝1敗で突破すると、決勝トーナメントに入っても準々決勝でオーストラリア、準決勝でイギリスと格上を撃破し、決勝でも王者アメリカを瀬戸際まで追い詰め感動を呼んだ。

 今夏のバスケットボール競技では、オリンピックで5人制女子が初の銀メダルを獲得したほか、3人制の男女代表も決勝トーナメント進出を果たし、多くのファンを魅了。5人制男子は唯一全敗に終わったものの、45年ぶりの舞台で世界の強豪相手に奮闘を見せた。

「このオリンピック、パラリンピックでのバスケットボール選手たちの活躍を通じて、体格差のある相手をも凌駕するプレー、想像を超える選手のパフォーマンスに、人間の可能性は無限であることを感じました。国籍や生い立ち、性差、年齢、障がいの有無等、結果のみにとらわれないさまざまな価値観に触れ、バスケットボールがダイバーシティー&インクルージョンを表現できる素晴らしいスポーツだと実感しました」

 最後に、「その素晴らしさをあらためて胸に刻むとともに、多くの方々から「バスケは面白い」とおっしゃっていただけたことを自信に、今後もバスケ界『日本一丸』となって、競技の発展に努めてまいります」と締めくくった三屋会長。今回の東京2020大会が、バスケ界全体のさらなる発展につながる一歩となることを期待したい。

構成●ダンクシュート編集部