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「東京五輪が成長を加速させた」ウィザーズHCが八村塁に期待!しかし、個人的理由でキャンプに遅れると発表も<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2021.09.26

八村に対しアンセルドJr.新指揮官は「東京五輪での経験が成長を加速させた」と高評価。しかし個人的理由から、“日本の至宝”はトレーニングキャンプへの参加が遅れることに。(C)Getty Images

「今、我々は"ワークカルチャー"を確立しようとしている。これまで努力をしていなかったというわけではない。皆が一生懸命にやってきたが、意識を高めることが大事なんだ。成功への近道なんてないからね」

 ワシントン・ウィザーズのウェス・アンセルドJr.HC(ヘッドコーチ)がそう話したのは現地時間9月24日(日本時間25日、日付は以下同)。この日行なわれた会見でチームの現状について前述のようにコメントし、さらにこう続けている。

「NBAでは休みがほとんどない。そのなかで1日1日をどう生かせるか、今何をすればシーズンに向けて向上していけるか。このチームにはいくつか課題点があるが、そのひとつがディフェンス。これも意識の問題なんだ。そしてそれは1人で解決できる問題ではない。一人ひとりが、日々ディフェンスに対する強い意識を持たないといけない。そういう基盤が構築されれば、効果が出てくると思う」
 
 昨季のウィザーズは、3シーズンぶりにプレーオフ進出を果たした。だが結果はフィラデルフィア・セブンティシクサーズの前に1勝4敗でファーストラウンド敗退。その後チームはラッセル・ウエストブルックという強烈なリーダーシップを持つベテランを、5チーム間の大型トレードでロサンゼルス・レイカーズへと放出した。

 その見返りとして、ウィザーズはレイカーズからカイル・クーズマ、ケンテイビアス・コールドウェル・ポープ、モントレズ・ハレルを獲得。さらにブルックリン・ネッツからスペンサー・ディンウィディー(サイン&トレード)、インディアナ・ペイサーズからアーロン・ホリデーなど、即戦力を複数獲得することに成功した。

 今季の予想スターターは、バックコートにブラッドリー・ビールとディンウィディー、フロントコートはクーズマ、八村塁、ダニエル・ガーフォードというラインナップとなっている。ただ、指揮官は「(ポジション争いについては)決まっていない部分が多い。このチームの選手たちは競争心が激しくて層も厚い。駒が多すぎて悩み事だと思うかもしれないけど、私はそれを利点だと見ている。今後、難しい決断を迫られることもあるだろう。でもチームにとって何がベストなのかを優先する。コート上で最もかみ合う組み合わせを優先していきたい」と話している。
 
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