サンアントニオ・スパーズで4度の優勝に貢献し、2017-18シーズン限りで現役を引退したマヌ・ジノビリが今季、運営部門スペシャルアドバイザーとして古巣へ帰ってくる。
先月末のメディアデーで、ジノビリの仕事内容について聞かれたグレッグ・ポポビッチ・ヘッドコーチ(HC)は、愛弟子への全幅の信頼を語った。
「彼がやりたいのであれば何でもだ。彼は全てをこなすことになるだろうね。(ゼネラルマネージャーの)ブライアン(ライト)のマネジメントも助けていくことになる。コーチング面でこの私を手助けすることにもなるし、選手の育成にも携わっていく。それに選手をスカウトすることもあるだろう」
現在44歳のジノビリが今後どんな役割を担っていくかは現時点で未定だが、ポポビッチHCは「彼にはいろんなことをやってもらう。そのなかでどんなことに適しているのかを見ていく。彼がこのチームにいてくれるのは最高だ。彼を(チームに)置いておきたくない人なんているのか?」と、喜びと今後の展望を語っている。
そんななか、ジノビリが現地時間10月12日(日本時間13日)にYouTubeへ公開された『NBA México』のインタビューに登場した。
ジノビリはインタビューで、「もしどの年代でも(プレーできるか)選べるなら、私は今プレーしたいね。速いペースで、たくさんのスリーが飛び交っているし、ポゼッションも多い。自分が今28歳だとして、ぜひとも今のリーグでプレーしてみたい」と発言。
ジノビリがNBA入りした02-03シーズン、48分間におけるポゼッション数を示すペースはリーグ平均で91.0。このシーズンにスパーズは優勝しているが、ペースだけで見ればリーグ20位の90.0だった。
しかし昨季までの3シーズンでリーグ平均は99.0以上に上がっており、3ポイント試投数の平均に至ってはジノビリのルーキーシーズン(14.7本)から昨季は34.6本と、2倍以上に跳ね上がっている。
現役時代、独創的なボールハンドリングとパスセンス、“ジノビリステップ”と呼ばれる変幻自在のステップで鳴らした技巧派レフティーは、28歳(2005-06シーズン)当時の肉体で蘇れば、今のリーグでも十二分に活躍できていたことだろう。
そしてジノビリが現役で対戦してみたい相手として挙げたのは、ザック・ラビーン(シカゴ・ブルズ)とドノバン・ミッチェル(ユタ・ジャズ)という2人のオールスターガードだった。
「もし私が速かった全盛時に(現在のリーグで)プレーできていたら最高だろうね。例えばザック。彼とは対戦したことがあるけどね。あとはドノバン・ミッチェルかな。彼は強烈で、見事なスキルセットを持ち合わせているよ」
全盛時には片腕だけでクロスオーバーを繰り出し、いとも簡単に相手守備陣を突破していたジノビリ。もし彼がラビーン、ミッチェルとマッチアップしたら……。今となっては決して実現しない、仮想対決ではあるものの、見応え十分の攻防を繰り広げていたに違いない。
文●秋山裕之(フリーライター)
先月末のメディアデーで、ジノビリの仕事内容について聞かれたグレッグ・ポポビッチ・ヘッドコーチ(HC)は、愛弟子への全幅の信頼を語った。
「彼がやりたいのであれば何でもだ。彼は全てをこなすことになるだろうね。(ゼネラルマネージャーの)ブライアン(ライト)のマネジメントも助けていくことになる。コーチング面でこの私を手助けすることにもなるし、選手の育成にも携わっていく。それに選手をスカウトすることもあるだろう」
現在44歳のジノビリが今後どんな役割を担っていくかは現時点で未定だが、ポポビッチHCは「彼にはいろんなことをやってもらう。そのなかでどんなことに適しているのかを見ていく。彼がこのチームにいてくれるのは最高だ。彼を(チームに)置いておきたくない人なんているのか?」と、喜びと今後の展望を語っている。
そんななか、ジノビリが現地時間10月12日(日本時間13日)にYouTubeへ公開された『NBA México』のインタビューに登場した。
ジノビリはインタビューで、「もしどの年代でも(プレーできるか)選べるなら、私は今プレーしたいね。速いペースで、たくさんのスリーが飛び交っているし、ポゼッションも多い。自分が今28歳だとして、ぜひとも今のリーグでプレーしてみたい」と発言。
ジノビリがNBA入りした02-03シーズン、48分間におけるポゼッション数を示すペースはリーグ平均で91.0。このシーズンにスパーズは優勝しているが、ペースだけで見ればリーグ20位の90.0だった。
しかし昨季までの3シーズンでリーグ平均は99.0以上に上がっており、3ポイント試投数の平均に至ってはジノビリのルーキーシーズン(14.7本)から昨季は34.6本と、2倍以上に跳ね上がっている。
現役時代、独創的なボールハンドリングとパスセンス、“ジノビリステップ”と呼ばれる変幻自在のステップで鳴らした技巧派レフティーは、28歳(2005-06シーズン)当時の肉体で蘇れば、今のリーグでも十二分に活躍できていたことだろう。
そしてジノビリが現役で対戦してみたい相手として挙げたのは、ザック・ラビーン(シカゴ・ブルズ)とドノバン・ミッチェル(ユタ・ジャズ)という2人のオールスターガードだった。
「もし私が速かった全盛時に(現在のリーグで)プレーできていたら最高だろうね。例えばザック。彼とは対戦したことがあるけどね。あとはドノバン・ミッチェルかな。彼は強烈で、見事なスキルセットを持ち合わせているよ」
全盛時には片腕だけでクロスオーバーを繰り出し、いとも簡単に相手守備陣を突破していたジノビリ。もし彼がラビーン、ミッチェルとマッチアップしたら……。今となっては決して実現しない、仮想対決ではあるものの、見応え十分の攻防を繰り広げていたに違いない。
文●秋山裕之(フリーライター)
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