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【名作シューズ列伝|最終回】お騒がせ男アービングがスポンジ・ボブとコラボ!コート内外で映える 「KYBRID S2」

西塚克之

2021.11.06

すっかり問題児のイメージがついてしまったアービングだが、レブロン、デュラントと並ぶナイキの看板選手の1人だ。(C)Getty Images

 人に歴史あり。バスケにスーパースターあり。スーパースターにシグネチャーモデルあり。シグネチャーモデルにBOXあり! 

 トレード要求に幾多の問題発言、そして新型コロナウイルスのワクチン接種拒否……、何かとお騒がせなカイリー・アービング。実力自体は申し分ないものの、近年はすっかり問題児のイメージがついてしまいました。

 そんな彼の出身地は、オーストラリアのメルボルン。父ドレデリックが同国でプロバスケット選手として活動していた1992年に生まれ、2歳の時にアメリカのニュージャージに移住しました。

 父のDNAを引き継ぎ、高校時代から全米にその名を轟かせたアービングは、2010年に名門デューク大に進学。シーズン序盤で負傷してしまい長期離脱を余儀なくされますが、NCAAトーナメント前に復帰してベスト16進出の原動力に。シーズン終了後にアーリーエントリーし、11年のドラフト1巡目1位でクリーブランド・キャバリアーズに指名されます。

 1年目から平均18.5点、5.4アシストと堂々のスタッツで新人王に輝き、14年にはオールスターMVPを受賞。同年のワールドカップでもMVPを獲得するなど、若くしてスーパースターに上り詰めます。

 ただ、キャリア最大のハイライトは、14年にレブロン・ジェームズとタッグを組み、16年にチャンピオンリングを獲得したことでしょう。弱冠24歳でNBAの頂点に立ったスコアリングガードは、この先もチームを引っ張っていくものと思われました。
 
 しかし、レブロンを優遇する周囲の状況に嫌気が差し、17年のオフにトレードを要求、ボストン・セルティックスに移籍します。この頃からファンたちも問題児の素質に気づき始め、19年にはブルックリン・ネッツへ。昨季にはケビン・デュラント、ジェームズ・ハーデンとの超強力ビッグ3を結成しましたが、今季はご存じの通りワクチン未接種で1試合もプレーしていません。



 トラブル続きのアービングですが、そういった状況でもNIKEは献身的にシグネチャーを作り続け、彼の足元を支えています。「名作シューズ列伝」のラストを飾るのは、「KYBRID S2」、 通称"Pineapple(パイナップル)"です。同モデルには、KYRIE1、2、3を組み合わせた「S1」もあり、この「S2」は4、5、6を組み合わせたスペシャルメークアップシューズになっています。

 今モデルは人気アニメ『スポンジ・ボブ』とのコラボモデル。グラフィックには彼のユニークな自宅からインスピレーションを受けた様々なデザインが施されています。右足のパイナップルはスポンジ・ボブの家そのもの。



 左足のスウッシュは、スポンジ・ボブを想起させ、コート内外で"映える"デザインになっています。
 
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ソールは一見地味も、両足を揃えるとシリーズを象徴するマークが