NBA

自己ワーストの出来に終わった八村。チームの得点源として改善すべきポイントとは……

秋山裕之

2019.11.03

自己最少の4得点に終わった八村。チームも2戦連続で大量失点を喫し、ホーム初勝利はお預けとなった。(C)Getty Images

 11月2日(日本時間3日)、ワシントン・ウィザーズの八村塁はホームのキャピタル・ワン・アリーナでミネソタ・ティンバーウルブズとの1戦に臨んだ。

 ウルブズはオールスターセンターでチームの主軸を務めるカール・アンソニー・タウンズが、3日前のフィラデルフィア・セブンティシクサーズ戦でジョエル・エンビードと大乱闘を起こしてしまい、出場停止のため欠場。代わりに今季ここまで1試合、計6分しか出場していなかったゴーギー・ジェンが先発に名を連ねた。

 ホームのウィザーズは大黒柱不在のウルブズから今季2勝目をもぎ取るべく、八村、ブラッドリー・ビールら過去4戦と同じ先発陣でスタート。しかし、序盤からウルブズに速いペースで得点を許してしまう。

 特にこの日は八村、トーマス・ブライアントのインサイド陣がジェンを中心とするウルブズのディフェンスに苦しみ、ビールやアイザイア・トーマスといったガード陣への負担が増大。八村はロバート・コビントンやアンドリュー・ウィギンズに対して果敢にドライブを試みるも、ボールを弾かれてショットまで持ち込めないシーンが続く。第1クォーター残り7分5秒に3ポイントラインでロングリバウンドを拾い、フェイクで相手ディフェンダーをかわしてプルアップジャンパーを決めるも、前半であげた得点はこの2点のみにとどまった。
 第2クォーターは残り8分12秒から登場。同7分44秒にこぼれ球を拾ってジャンパーを放つもミス。約6分にはビールとの2メンゲームからリング下付近でパスを受け取るも、ジェンのブロックに遭ってしまう。残り約5分にも、レイアップをジェンによって阻まれてしまった。

 その後もシュートを放つ機会こそあったものの、なかなかリングを射抜くことができず。前半を終えてフィールドゴール10%(1/10)の2得点、2リバウンド、1ファウルで試合を折り返した。

 後半に入ってギアを上げたい八村は第3クォーター残り9分49秒、ビールに注意を払っていたコビントンの隙を突いてゴールへとカット。ボースハンドダンクを叩き込み、4得点目をあげる。コビントンが直後に「俺のミスだ」と右手を上げたように、見事な判断と連係から苦境を打開した。