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NBA

レブロンにとっての“GOAT”だったカルーソ。ドラフト指名漏れした男がリーグ有数の名脇役になるまで<DUNKSHOOT>

小川由紀子

2021.11.30

今季加入したブルズではここまで全試合に出場。平均30分近くコートに立ち、スティールでリーグトップの数字を残している。(C)Getty Images

今季加入したブルズではここまで全試合に出場。平均30分近くコートに立ち、スティールでリーグトップの数字を残している。(C)Getty Images

 そんなプレーと合わせて、ファンやチームメイトたちの心をがっちりつかんでいるのが彼の愛されキャラだ。レイカーズでは「Bald Mamba (ハゲのマンバ)」など、やや寂しげな頭髪にちなんだニックネームをつけられていたが、そのことについて彼は以前こう言っていた。

「ドラフトで指名漏れして、Gリーグを経てきた自分にとっては、ニックネームをつけてくれるほど僕のプレーで興奮したり、僕の成功を喜んでくれるファンがいるということだけでものすごく幸せなんだ。それに悪意がないのもわかっているから」

 今ではその頭をトレードマークにして、シェーバーの会社のチャリティーキャンペーンの広告塔になったり、ビッグプレーを決めた際にヘッドバンドをアピールする、セレブレーションをも編み出した。
 
 2020年オールスターのファン投票で、カルーソはウエスタン・カンファレンスのバックコート陣で、ステフィン・カリーやラッセル・ウエストブルックらを上回り、ルカ・ドンチッチ、ジェームズ・ハーデン、デイミアン・リラードに次ぐ4番目の得票数をゲットした。

 選手の評価にはいろいろある。スタッツや、年棒の額もその指針ではあるが、ファンから「プレーが見たい」と思われる選手であるということは、とてつもなく名誉なことではないだろうか。

文●小川由紀子
 
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