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「今は彼にとってプレシーズンのようなもの」調整中の八村塁に指揮官が言及「シュートの状態はものすごくいい」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2021.12.03

昨季のプレーオフを最後にNBAの舞台から離れている八村。現在、復帰に向けて調整を続けている。(C)Getty Images

 現地時間12月2日(日本時間3日、日付は以下同)、前日のミネソタ・ティンバーウルブズ戦で115-107の勝利を飾ったワシントン・ウィザーズは、本拠地ワシントンDCでチーム練習を行なった。

 この試合で今季初めてベンチから戦いを見守った八村塁もチーム練習に参加し、時折白い歯を覗かせながらチームメイトたちとの時間を過ごしていた。

 個別のワークアウトを開始してから1か月半が経過した八村について、ウェス・アンセルドJr.ヘッドコーチ(HC)はメディアの前で現状を語っている。

「これから先はできる限り、ウィザーズで調整を続けてもらう。場合によっては練習回数を重ねるため、コンディションを整えるために再びGリーグ(傘下のキャピタルシティ・ゴーゴー)で練習することもあるかもしれない。(ウィザーズは今)練習日が少ないから、実戦形式を行なう機会が限られているんだ。我々との練習では、プレーブックのおさらいやシュート練習、ウォークスルーなどのメンタル面こそ取り組めるが、フィジカル面を鍛える機会は限られている。それでも、今後はできるだけウィザーズで練習を続けて欲しいと思っている」
 
 ウィザーズは今季22試合を終えてイースタン・カンファレンス3位の14勝8敗(勝率63.6%)。首位のブルックリン・ネッツ(15勝6敗/勝率71.4%)とは1.5ゲーム差という好位置にいる。

 幸い、八村とトーマス・ブライアントを除く主要メンバーはアーロン・ホリデーとデニ・アブディヤが体調不良なだけで、比較的健康体を保つことができている。ただ、指揮官は八村に対して慎重な姿勢を崩すことはない。

「離脱していた期間が長かったから、今は彼にとってプレシーズンのようなものだ。だから、今すぐ試合に出したとしてもフィジカル面がついていけるか。まだ早すぎると思うから、なんとか練習する時間を作って、コーチとの1対1を経てから2対2、3対3とメニューを増やしていきたい。だがそれにも時間がかかるだろう。復帰を急かしてケガをさせるようなことだけは絶対に避けたい」

 具体的には、今季から新たに取り入れているチームの戦術や決まり事を学んでいくという。

「これから戦術的な部分も広げていきたい。まずはベース、ディフェンスの用語の習得、そしてオフェンスで覚えてほしいプレーも少しずつ増やしていく。プレーブックを今すぐ全部覚えるのはいくらなんでも難しすぎるので、戦術面も時間をかけていきたい。そうすることで、調整の最終段階を迎える頃にはプレーブックも身についているだろう」
 
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東京五輪での八村を観ていた指揮官「その状態が継続されることを願っている」