現地時間2月28日に行なわれたマイアミ・ヒートとシカゴ・ブルズによるイースタン・カンファレンス頂上対決は、ホームのヒートがブルズを寄せ付けず112-99で勝利を収めた。
ヒートはゲイブ・ヴィンセントとタイラー・ヒーローがそれぞれ20得点、ジミー・バトラーが15得点、7リバウンド、4アシスト、4スティール、バム・アデバヨが15得点、7リバウンド、5アシスト、2スティール、2ブロック、マックス・ストゥルースが13得点をマーク。
今季戦績を41勝21敗(勝率66.1%)としたヒートは、2位のブルズ(39勝23敗/勝率62.9%)に2ゲーム差をつけた。米メディア『AP』のティム・レイノルズ記者によると、レギュラーシーズン62試合終了時点で41勝21敗以上の戦績を残した直近5シーズンで、ヒートはいずれもNBAファイナル進出を果たしているという。
その5度とは、ドゥエイン・ウェイドの大活躍でフランチャイズ初優勝を飾った05-06シーズン、そしてウェイドとレブロン・ジェームズ(現ロサンゼルス・レイカーズ)、クリス・ボッシュ(元ヒートほか)の"スリーキングス"を擁して4シーズン連続でファイナルへ駆け上がり、2連覇(12、13年)を飾った4シーズンだ。
ビッグ3時代からメンバーは大きく変わったが、今季のチームも2020年にイーストを勝ち上がり、レイカーズとファイナルを戦った経験がある。バトラー、アデバヨ、ヒーロー、ダンカン・ロビンソンは当時の主力であり、現在その周囲にはPJ・タッカーやカイル・ラウリーといった優勝経験のあるベテランがいるため、ヒートが13年以来となる覇権奪取を狙っているのは明らかだ。
今季はここまでディフェンシブ・レーティングでリーグ6位(107.4)と堅実な守備を見せており、直近10試合(9勝1敗)ではリーグ2位の103.9まで順位を上げている。
3月1日(現地時間)に地元メディア『The South Florida Sun-Sentinel』へ掲載された記事のなかで、エリック・スポールストラ・ヘッドコーチは守備のキーマンにアデバヨを挙げた。
「彼は最優秀守備選手賞の候補に入る価値があると思う。ディフェンス面でダイナミックな働きを見せてくれている。彼と同等のことができる選手はこのリーグでもそう多くないんだ。たぶん、ドレイモンド・グリーン(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)でそのリストは終わるだろう」
昨季まで2年連続でオールディフェンシブ2ndチーム入りしているアデバヨは、今季も平均18.9点、10.2リバウンド、3.6アシスト、1.5スティール、0.9ブロックとオールラウンドな活躍を見せており、ディフェンシブ・レーティングでもリーグ4位の103.1を残している。
206センチ・115キロのビッグマンは、攻守で献身的なプレーを続けており、ディフェンスではガードからビッグマンまでオールスイッチができるほか、カバーディフェンスも秀逸だ。
チームがこのままイースト首位でレギュラーシーズンを終え、アデバヨが長期欠場なくこの調子を維持できれば、ヒートの選手ではアロンゾ・モーニング(1999、2000)以来となる最優秀守備選手賞を手にする可能性は十分あるだろう。
文●秋山裕之(フリーライター)
ヒートはゲイブ・ヴィンセントとタイラー・ヒーローがそれぞれ20得点、ジミー・バトラーが15得点、7リバウンド、4アシスト、4スティール、バム・アデバヨが15得点、7リバウンド、5アシスト、2スティール、2ブロック、マックス・ストゥルースが13得点をマーク。
今季戦績を41勝21敗(勝率66.1%)としたヒートは、2位のブルズ(39勝23敗/勝率62.9%)に2ゲーム差をつけた。米メディア『AP』のティム・レイノルズ記者によると、レギュラーシーズン62試合終了時点で41勝21敗以上の戦績を残した直近5シーズンで、ヒートはいずれもNBAファイナル進出を果たしているという。
その5度とは、ドゥエイン・ウェイドの大活躍でフランチャイズ初優勝を飾った05-06シーズン、そしてウェイドとレブロン・ジェームズ(現ロサンゼルス・レイカーズ)、クリス・ボッシュ(元ヒートほか)の"スリーキングス"を擁して4シーズン連続でファイナルへ駆け上がり、2連覇(12、13年)を飾った4シーズンだ。
ビッグ3時代からメンバーは大きく変わったが、今季のチームも2020年にイーストを勝ち上がり、レイカーズとファイナルを戦った経験がある。バトラー、アデバヨ、ヒーロー、ダンカン・ロビンソンは当時の主力であり、現在その周囲にはPJ・タッカーやカイル・ラウリーといった優勝経験のあるベテランがいるため、ヒートが13年以来となる覇権奪取を狙っているのは明らかだ。
今季はここまでディフェンシブ・レーティングでリーグ6位(107.4)と堅実な守備を見せており、直近10試合(9勝1敗)ではリーグ2位の103.9まで順位を上げている。
3月1日(現地時間)に地元メディア『The South Florida Sun-Sentinel』へ掲載された記事のなかで、エリック・スポールストラ・ヘッドコーチは守備のキーマンにアデバヨを挙げた。
「彼は最優秀守備選手賞の候補に入る価値があると思う。ディフェンス面でダイナミックな働きを見せてくれている。彼と同等のことができる選手はこのリーグでもそう多くないんだ。たぶん、ドレイモンド・グリーン(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)でそのリストは終わるだろう」
昨季まで2年連続でオールディフェンシブ2ndチーム入りしているアデバヨは、今季も平均18.9点、10.2リバウンド、3.6アシスト、1.5スティール、0.9ブロックとオールラウンドな活躍を見せており、ディフェンシブ・レーティングでもリーグ4位の103.1を残している。
206センチ・115キロのビッグマンは、攻守で献身的なプレーを続けており、ディフェンスではガードからビッグマンまでオールスイッチができるほか、カバーディフェンスも秀逸だ。
チームがこのままイースト首位でレギュラーシーズンを終え、アデバヨが長期欠場なくこの調子を維持できれば、ヒートの選手ではアロンゾ・モーニング(1999、2000)以来となる最優秀守備選手賞を手にする可能性は十分あるだろう。
文●秋山裕之(フリーライター)
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