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マブズのキッドHCがチームとしての“理想型”を語る。古巣レイカーズへのエールも「健康体を取り戻した時ジャッジすべき」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.03.05

今季からマブズを指揮するキッドHC。現在のチームや昨季までコーチを務めたレイカーズについて語った。(C)Getty Images

 3シーズン連続のプレーオフ進出を狙うダラス・マーベリックスが、年明け以降調子を上げている。

 1月はウエスタン・カンファレンス2位タイの12勝4敗(勝率75.0%)、2月もウエスト4位の7勝3敗(勝率70.0%)で終え、現地時間3月3日(日本時間4日)終了時点で38勝25敗(勝率60.3%)のウエスト5位につけている。

 このチームの中心はもちろん、先月末に23歳を迎えたばかりのルカ・ドンチッチだ。2月に平均34.7点、10.3リバウンド、8.8アシストと殊勲の働きを見せたオールスターガードの活躍とともに、チームも軌道に乗っている。

 さらに、今季から指揮を執るジェイソン・キッドHC(ヘッドコーチ)の存在も見逃せない。トレード・デッドラインに元オールスターのクリスタプス・ポルジンギスをワシントン・ウィザーズに放出し、スペンサー・ディンウィディーとダービス・ベルターンスを加えた新布陣について、指揮官は見解を述べる。
 
「私は勝利する方法を探し出し、選手たちを成功というポジションへ導くコーチだ。2番目のスターがチームにいなくても、選手たちはそれぞれの役割をハイレベルにこなしていかなければならない。かつてそういうチームがチャンピオンシップを勝ち取ったのを見てきたはずだ」

 キッドが語った"そういうチーム"とはおそらく、フランチャイズ史上初優勝を達成した2010-11シーズンのマブズだろう。このシーズン、マブズからオールスターに選ばれたのはダーク・ノビツキーのみだった。

 だが大エースの周囲をキッド、ジェイソン・テリー、ショーン・マリオン、タイソン・チャンドラーといった好選手たちが脇を固め、リック・カーライルHC(現インディアナ・ペイサーズHC)の下でプレーオフを勝ち上がり、マイアミ・ヒートとのNBAファイナルを4勝2敗で制して頂点に立った。

 そんなキッドは昨季までの2シーズンをロサンゼルス・レイカーズのアシスタントコーチとして過ごし、2020年にはコーチとしてもNBAチャンピオンに輝いた。3月1日のレイカーズ戦を前に、不振に苦しむ古巣とフランク・ヴォーゲルHCについてエールともとれる言葉を贈っている。
 
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「コーチ陣に責任をなすりつけるのはこのリーグの一部になっているが…」