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「今の状態で開幕したらMVPになれたかも」絶好調セルティックスがイースト首位浮上、直近28戦で24勝にテイタムも手応え<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.03.28

イースト首位に立った絶好調セルティックス。テイタムも現状に手応えを感じているようだ。(C)Getty Images

 今季序盤のボストン・セルティックスは、10月に2勝4敗、12月にも6勝9敗と負け越し、一時はイースタン・カンファレンスのプレーイン・トーナメント進出圏外にまで沈んでいた。

 ところが、1月に入って白星先行へと好転する。1月下旬から9連勝と勝ちまくり、連敗もなしと絶好調。リーグベストのディフェンシブ・レーティング(105.9)を引っ提げ、みるみるうちに順位を上げていった。

 3月27日(日本時間28日、日付は以下同)のミネソタ・ティンバーウルブズ戦でも、セルティックスは第2クォーターに38-19と突き放し、最終スコア134-112で快勝。ここ28戦で24勝と絶好調で、オールスターブレイク後はリーグトップの13勝2敗を記録している。

 この日はジェイソン・テイタムがゲームハイの34得点に5リバウンド、6アシスト、ジェイレン・ブラウンが31得点、10リバウンドと両輪が躍動。さらにデリック・ホワイトが15得点、6アシスト、ロバート・ウィリアムズ三世が13得点、10リバウンド、ペイトン・プリチャードが11得点、5アシストをマークし勝利に貢献した。
 
 3年連続でオールスター入りしたテイタムは、25日に『NBA.com』が公開した今季のMVP候補ランキングで4位まで浮上。「今の状態でシーズンを始められたら良かったね。そしたら僕はMVPになっていただろうから」と語った本人の言葉も、あながち否定できないだろう。この日の勝利で今季成績は47勝28敗(勝率62.7%)、マイアミ・ヒートと同率ながら、直接対決でここまで2戦負けなしのためイースト首位にまで上りつめた。

 今季のセルティックスは、昨季まで指揮官を務めていたブラッド・スティーブンスをバスケットボール運営部門代表兼GM(ゼネラルマネージャー)へ昇格させ、イーメイ・ユドカが新HC(ヘッドコーチ)に就任。

 2月10日のデッドラインに3つのトレードを行ない、デニス・シュルーダーとブルーノ・フェルナンド(ともに現ヒューストン・ロケッツ)、エネス・フリーダム(現無所属)、ジョシュ・リチャードソンとロメオ・ラングフォード(ともに現サンアントニオ・スパーズ)、ボル・ボル(現オーランド・マジック)、PJ・ドジアー(現無所属)を放出。ホワイトとダニエル・タイスを獲得し、戦力を整えた。
 
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これまでの“旅路”を「苦しいこともあったけど……」とテイタム