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火花を散らすヒートベテラン陣vsヤング!「凄く自信がある」と“包囲網”にかかった若武者は強気を崩さず<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.04.18

第1戦でヒート守備陣にシャットアウトされたヤング(左)。それでも自信は揺らいでおらず、第2戦も激しい戦いが期待できそうだ。(C)Getty Images

 現地時間4月17日に行なわれたマイアミ・ヒートとアトランタ・ホークスによるプレーオフ・ファーストラウンド初戦は、ヒートが最大32点差をつける一方的な展開となり、115-91でシリーズ先勝を飾った。

 ヒートではベンチスタートのダンカン・ロビンソンが8本の3ポイントを沈めてゲームハイの27得点を奪ったほか、ジミー・バトラーが21得点、6リバウンド、4アシスト、3スティール、4本すべての長距離砲を沈めたPJ・タッカーが16得点、5リバウンド、カイル・ラウリーが10得点、9アシストを記録。

 一方、敗れたホークスはセンターのクリント・カペラが右ヒザを痛めて欠場も、パワーフォワードのジョン・コリンズが3月中旬以来の復帰を飾って10得点、4リバウンドをマーク。さらにダニーロ・ガリナーリが17得点、5リバウンド、ディアンドレ・ハンターが14得点を残すも大敗を喫した。

「マイアミはプレーのレベルを1段階上げたと思った。我々はロッカールームでそのことについて話していた。あれがプレーオフなんだ。新たなレベルへ達しなければならないとね。我々はプレーオフでやり合うために、プレーレベルを引き上げなければならない」

 ホークスのネイト・マクミラン・ヘッドコーチHC(ヘッドコーチ)はそう語るも、この試合最大の誤算はトレイ・ヤングをシャットアウトされたことにある。

 今季平均28.4点、9.7アシストを残した23歳のオールスターガードは、レギュラーシーズン中のヒート戦でも平均25.5点、7.3アシストをマーク。15日に行なわれたクリーブランド・キャバリアーズとの第8シードをかけたプレーインゲームでも38得点、9アシストの大活躍を見せていた。

 ところが、ヒートとのシリーズ初戦は「相手を褒めるしかない。彼らはアグレッシブに向かってきた。もの凄いエナジーでね」とヤングが悔やんだように、フィールドゴール1/12(成功率8.3%)の計8得点に6ターンオーバーと大ブレーキに陥ったのだ。
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「僕には凄く自信がある」と強気のヤング