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八村塁はこの短期間で成長した証を見せつけることができるのか?ウルブズとの今季2戦目に挑む

秋山裕之

2019.11.15

過去4試合で3勝と好調を維持するウルブズとの対戦は、八村も含め、チームとしてのディフェンスがカギとなる。(C)Getty Images

 ワシントン・ウィザーズは11月13日(日本時間14日)に行なわれたボストン・セルティックス戦に133-140で惜敗。リーグトップの戦績を誇るセルティックス相手に同点11回、リードチェンジ10回という激戦を演じたものの、あと一歩届かず。

 先発パワーフォワードの八村塁は、2試合連続となる21得点に加えて4リバウンド、2アシスト、1スティールをマーク。第4クォーター残り7分1秒に5つ目のファウルを犯してしまうも、「ファウルを気にしても仕方なかったので、アグレッシブに行こうと試合前からずっと思っていました」と試合後に明かしたように、その後はファウルをせずに最後まで戦い、ウィザーズの追い上げに貢献した。

 これにはスコット・ブルックス・ヘッドコーチ(HC)も「最高だったね。彼はどんどん成長しているよ。初めて経験する場面でも対応できている。ファウルトラブルになってもしっかりプレーできることが今日の発見だね。ポストでもっと強引に行ってほしい場面もあったが、今日は身体の強さを見せていた。素晴らしい選手になることは間違いない。今日の試合は収穫が多かった」とウィザーズの日本語版公式ツイッターで絶賛していた。
 ウィザーズはセルティックス戦を終えて今季2勝7敗のイースタン・カンファレンス14位。オフェンスではブラッドリー・ビールの平均28.1点を筆頭に計6選手が平均2桁得点を残しており、オフェンシブ・レーティング(100回のポゼッションにおける得点)でリーグ5位の111.1と、上位の数字を叩き出している。

 だが、勝利を手にするうえで課題となっているのがディフェンスだ。「出だしは悪くなかったと思うんですけど、今日も140点取られているので。途中でケンバ(ウォーカー)が3、4本連続でスリーを打ち続けて、それをそのままにさせてしまったのはダメだったんじゃないかなと思います」と八村。

 第3クォーターにセルティックスがリードを広げた場面で、ウォーカーはリズム良く3ポイントを放ち、ことごとくリングに沈めていった。ジェイレン・ブラウンがこのクォーターだけで12得点を記録したこともあり、後半の出だしでウィザーズがつまづいてしまったと言っていいだろう。